シャトー・ラ・グランド・クロット

シャトー・ラ・グランド・クロットは、ボルドー右岸のサン・テミリオンの東側に位置するリュサック・サン・テミリオンにあるシャトーです。世界的に著名なワインコンサルタント、ミシェル・ロラン氏がその手腕を振るい、近年ではフランスワインの評価誌「アシェットガイド」で二つ星を獲得するなど、注目を集めています。オーナーは30代の若夫婦で、ミシェル・ロラン氏のコンサルティングを受けながら、自社畑のブドウを用いて丁寧にワイン造りを行っています。畑は粘土石灰質の土壌で、メルロとカベルネ・フランを主体に、マルベックも栽培されています。平均樹齢は20年で、手摘みで収穫されたブドウは、タンクで発酵された後、タンクと樽で12～14ヶ月間熟成されます。こうして造られるワインは、メルロ主体の柔らかさ、熟した果実の力強いアロマ、そしてしっかりとしたタンニンのバランスがとれた、ミシェル・ロラン氏の特徴がよく表れたスタイルに仕上がっています。カシスやブルーベリー、ブラックペッパーやクローブ、タバコやバニラの香りが感じられ、熟成によりシルキーな口当たりとエレガントな印象を与えます。