まだ若く、わずかに樽香の荒々しさを感じるが、それもまたアクセントとして楽しめる。ドライフィグをさらに濃縮したような強烈な果実味と、果実味由来の甘味があり、ボディやタンニン、アルコール度数は中庸ながら、相当に飲みごたえのあるワイン。香りは、トップノートにわずかにバターのオイリーな香りがあり、イチジクや黒ブドウの皮の香りが強く感じられ、他にもスミレの甘やかな香り、そしてレザーや接着剤の少し尖った香りも感じられる。口に含むと、舌に触れた瞬間から甘味を伴う強烈な果実味が感じられ、アタックから圧倒させられる。酸味も強いおかげでくどさがなく、飲みごたえはあるが飲み疲れない仕上がりになっている。タンニンは軽めだがまだ溶け込みきってはおらず、少しザラつきを感じる。余韻はアタックの印象が強いせいかあまり長くは感じられないが、バターやシュトーレンのようなスイーツ感のある風味なので、かえってしつこくなくて良い。

ガッティナーラ
Gattinara
ネルヴィ・コンテルノは、北ピエモンテのガッティナーラ最古のワイナリーで、バローロの最高峰ワイナリー、ジャコモ・コンテルノを指揮するロベルト コンテルノ氏が購入したことで注目を浴びています。ガッティナーラはバローロに匹敵する歴史を誇り、ネルヴィ・コンテルノはその中でもトップの地位を確立しています。スタンダード・キュヴェの「ガッティナーラ」は、モルシーノ、ヴァルフェラーナ、ガラヴォリエ、カザッチェの畑のネッビオーロ100%で造られます。標高290~420mの畑で栽培されるネッビオーロは、平均樹齢40年で、手摘みで収穫されます。特徴的な火山性土壌と冷涼な気候が、ワインにミネラル豊かな味わいを与えています。ジャコモ・コンテルノと同様の手法により、丁寧な醸造が行われ、最低30ヵ月以上の樽熟成を経てからリリースされます。
9,900 円~
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ネッビオーロ:100%
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赤系果実

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加工・ドライフルーツ

花

フレッシュハーブ

発酵・乳製品

ミネラル

土・森の下草

動物系

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スパイス

薬品・化学物質
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2018年
評価日:2023年08月17日
初ガッティナーラ。若いネッビオーロだしタンニンが強くてまだ飲み頃には遠いだろうなと思いながらも開けてみたら、本当にブルピノのような綺麗なワインで驚いた。もちろんブルピノに比べればタンニンは存在感があるが、それでもタニックという印象はなく、今でも十分楽しめる状態にある。香りは複雑で、サクランボやストロベリーのチャーミングな果実香に、スミレ、セージ、リコリス、チョコレート、そして火打石を溶かしたようなスモーキーでオイリーなニュアンスのミネラル香もある。味わいは、ミディアムライトな優しいボディに、しっかりとした果実味と程よい酸味、石灰のようなミネラルがもたらすほのかな甘味、そして中庸なタンニン。正直、タンニンについてはもう少し溶け込んでから飲みたいところ。余韻も長く、石灰とチョコレートのニュアンスが続く。熟成したものも非常に飲んでみたい。

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2021年06月25日