辛口の赤ワインとしてはこれまで飲んだどのワインよりも甘味が強く、まるで溶かしたチョコレートを口にしているかのように思えるほど。甘味の強度も高くはあるが、香りから余韻まで一貫するチョコレートの風味と、シルキーな口当たりが相まって、脳が強度以上の甘味を感じとっている。15年以上熟成しているとは思えないほど力強く、熟成感もほとんど無い。香りの時点では甘い印象はそこまでなく、チョコレートの香りはあるがほのかで、ラズベリーやチェリー、ドライトマトの酸味を感じさせる果実香のほうが印象的。口に含むと、アタックから強めの甘味が飛び込んできて、果実味や酸味もついてはくるが、終始甘味のインパクトが強い味わい。赤系果実の酸味も強く、瞬間的には甘味を押し返すが、甘味のほうが持続力があり、終盤には甘味に押し切られてしまう。タンニンは少し存在感があるが、シルキーで非常に滑らか。チョコレートを口の中で溶かして味わうような口当たりに感じられ、それも甘味を感じ取るのを後押ししている。余韻もしっかりとチョコレートの風味で長く続き、これがトドメとなって甘すぎるワインという感想になってしまった。クオリティも味わいも悪くないだけに惜しい。

メメント
Memento
オリヴィ・レ・ブケは、2000年に設立されたイタリア中部トスカーナ、シエナの丘陵地帯に位置するワイナリーです。古代エトルリアの地として知られるこの地域は、今もなお自然が豊かで、田園風景が広がる素晴らしいワインの産地として知られています。サルテアーノ地区に広がる畑では高品質なブドウが栽培されています。オリヴィ・レ・ブケの「メメント」は、サンジョベーゼ50%、シラー50%で構成される赤ワインです。ブドウ栽培においては、全て手作業で樹冠管理を行い、成熟が始まると徹底的な間引きを実施することで、1本の茎につき700~800gという低い収量を実現しています。収穫も手摘みで行われ、ブドウは小さな木箱に詰められてすぐにセラーへと送られます。セラーでは、2つの選果コンベアで厳密な選果が行われます。除梗されたブドウは重力によってタンクに入れられ、果皮とともに25~30日間浸漬されます。この工程の後、シラーはバリック、サンジョベーゼはフレンチオークのトノーに移され、ヴィンテージに応じて新樽と古樽の適切な比率でマロラクティック発酵が行われます。ブレンド後、さらに1年間樽熟成を行い、瓶詰め後12~18ヶ月熟成させてから出荷されます。数々の最高級イタリアワインに関わるコンサルタント会社「アミネア」のメンバー3人がワイン造りに携わっています。
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ヴィンテージ:2007年
評価日:2024年12月05日
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