ロゼらしく甘味があって親しみやすいワインだが、酸味やスパイシーさもあり、比較的クラシカルな造りで非常にバランスが良い。果実味も十分な上、かなりとろみが強く、それも後押しして果実味の伸びも素晴らしく、総合的に見ると甘味の印象は然程強くない。香りは、シロップ漬けしたフルーツ、キウイ、パイナップル、ラズベリーなどのフレッシュさと甘さを感じる香りを主体に、岩塩のような塩気の強いミネラルやベイクドスパイスの香りもしっかりと感じられる。口に含むと、アタックはシロップのような甘味が第一印象だが、すぐに酸味もついてきて、その後キウイやラズベリーの果実味が伸びてきて、最終的には甘味の印象はほとんど無くなる。まさにシロップ漬けのフルーツを口にしているかのような味わいの構成で香りからの一貫性がある。余韻にかけては、わずかに火打ち石のようなスモーキーさが出てきつつ、最後までキウイやラズベリーの果実味が残り続け、驚くほど長い余韻が楽しめる。これまで飲んだロゼの中でもトップ3に入ると感じほど、素晴らしいワインだった。

カシー ロゼ
Cassis Rosé
クロ・サント・マグドレーヌは、南フランス、プロヴァンス地方のカシーに本拠を置くワイナリーです。19世紀以来、ザフィロプロ家が4世代にわたってワイン造りを受け継いできた名門で、1900年のパリ万博では白ワインが金メダルを獲得した歴史を持ちます。現在はフランソワ・サック氏とジョルジーナ女史夫妻、そして彼らの息子たちが中心となり運営しています。地中海に突き出した岸壁にテラス状に広がる畑は、海風が吹き込む特別なミクロクリマに恵まれ、有機栽培を実践し、フランスの有機認証「AB」を取得しています。クロ・サント・マグドレーヌ カシー ロゼは、年間約7,000本のみ生産される希少なワインです。約2.2ヘクタールの畑は石灰質、粘土質、石が混じり合った土壌で構成され、平均樹齢30年のグルナッシュ、サンソー、ムールヴェードルが栽培されています。ブドウは品質を保つために涼しい早朝に丁寧に手摘みで収穫されます。醸造においては、黒ブドウを直接圧搾するダイレクトプレス方式を採用。圧搾後に果汁をタンクへ移す際には、酸化を防ぐためにドライアイスで冷却するという徹底ぶりです。その後、ステンレスタンクで7~8ヶ月間熟成されます。このロゼワインは、淡く美しいサーモンピンクの色調が特徴です。ラズベリーやチェリーのような瑞々しい赤系果実の繊細なアロマが香り立ちます。味わいはフレッシュで溌剌としており、爽やかな酸味とすっきりとした口当たりが楽しめます。「白ワイン以上に溌剌としたスタイル」とも評される、爽快な魅力を持つロゼワインです。
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

トロピカルフルーツ

赤系果実

加工・ドライフルーツ

ミネラル

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2021年
評価日:2025年04月21日
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