エメリトゥス

パゴス・デ・ファミリア・マルケス・デ・グリニョンは、スペインワイン界に革新をもたらしたカルロス・ファルコ氏が率いるワイナリーです。氏は最新技術と伝統を融合させたワイン造りを目指し、スペインではいち早くカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、プティ・ヴェルドなどの国際品種を導入しました。カスティーリャ・ラ・マンチャ州トレド県にあるマルピカ・デ・タホの畑は、スペインで初めて単一畑ワインの格付け「ビノ・デ・パゴ」に認定された区画です。標高500m、年間降水量450mmの大陸性気候は、暑く乾燥した夏と寒さの厳しい冬、そして昼夜の寒暖差が大きく、高品質なブドウ栽培に最適です。土壌は水はけのよい石灰質土壌で、ブドウ栽培に理想的なテロワールを形成しています。「エメリトゥス」は、そんなマルケス・デ・グリニョンの最上級キュヴェです。「エメリトゥス」とは、ラテン語で「価値がある」という意味です。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、プティ・ヴェルドとシラーをブレンドして造られます。収穫は全て手摘みで行い、選果を厳密に行った後、フレンチオーク樽で24ヶ月熟成されます。深みのあるチェリー色をしており、力強くエレガントな香りと、熟した果実味、しっかりとしたタンニンが特徴です。長期熟成にも向く、複雑で長い余韻が楽しめるワインです。