数年前にも飲んだことがあり、その時は甘味が強く、ザ・ニューワールドのスパークリングといった印象だったが、今回は打って変わってエレガント寄りの印象だった。果実香は白桃のコンポートやアプリコット、リンゴなど、やや南国系のニュアンスもあるものだが、バニラ香が少なく、ブリオッシュのノートも控えめで、樽香は総じて穏やか。味わいも同様で、果実味と酸味がしっかりとありつつ、甘味は果実味由来で多少感じるものの非常にドライ。ロースト感も控えめで、余韻にはブリオッシュの風味が長めに残るものの、強度としては強くなく、心地良いマイルドさで、ブドウのポテンシャルを生かしたスパークリングといって良い仕上がりだと感じる。個性は減ってしまったかもしれず、好みの問題もあるが、個人的には完成度が上がっているように思え、今後もこの方向性で進んでほしい。

カルテット N.V.
Quartet N.V.
シャンパーニュ・メゾン、ルイ・ロデレールが手がけるカリフォルニアのワイナリー、「ロデレール・エステート」。自社畑のブドウのみを使用し、シャンパーニュ同様の製法でワインを生み出しています。「カルテット」は、その名のとおり、アンダーソン・ヴァレーにある4つの区画のブドウを使用し、シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%のブレンドで造られます。アンダーソン・ヴァレーは、カリフォルニアで最も冷涼な栽培地と言われ、水はけの良い土壌に恵まれたシャルドネやピノ・ノワールの栽培に最適な場所です。瓶内熟成期間は26ヶ月と、シャンパーニュの規定である15ヶ月を優に超える長期間を設け、リザーヴワインをブレンドして深みとバランスを追求しています。また、ブレンドを決める際には、本家ルイ・ロデレールの醸造責任者、ジャン・バティスト・レカイヨン氏がカリフォルニアに足を運んでブレンド比率を決定するなど、手間暇がかけられた贅沢なスパークリングワインです。
2,145 円~
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ヴィンテージ:N.V.
評価日:2023年06月03日