ヴィヌペトラ

イ・ヴィニェーリは、エトナ大学で醸造学を指導するサルヴォ・フォーティ氏が2000年に設立したワイナリーです。シチリア東部を代表するワイナリーで、コンサルタントとしても活躍していた氏の経験と知識が活かされています。エトナ山に自社畑を所有し、伝統的なアルベレッロ仕立てでブドウ栽培を行っています。除草剤や殺虫剤を使用しないビオロジック農法を採用し、ICEAの認証を取得するなど、環境にも配慮したワイン造りを行っています。「ヴィヌペトラ」は、そんなイ・ヴィニェーリのフラッグシップワインです。エトナ北部、カスティリオーネ・ディ・シチリアのフェウド・ディ・メッツォ地区にある「ヴィーニャ・カルデラーラ」という畑で収穫されたブドウを使用しています。この畑は、サルヴォ氏の祖父がかつて小作人として働いていた場所で、彼にとって特別な思い入れのある区画です。樹齢100年を超える古木から収穫されたネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、アリカンテなどを使い、伝統的な醸造方法で造られます。冷却装置は使用せず、酵母も添加しません。また、月の満ち欠けのサイクルに合わせて瓶詰めを行うなど、自然派ワインらしいこだわりが感じられます。