シャトー・ボーモン・レ・ピエリエール ブラン

シャトー・ボーモン・レ・ピエリエールは、ボルドー市の下流、ジロンド河口右岸のブライ・コート・ド・ボルドーに位置するワイナリーです。ブライの町とその城砦のそばに広がるこの地域は、2000年以降に厳しい基準が制定されたことで、近年品質向上が目覚ましい産地として注目を集めています。シャトー・ボーモン・レ・ピエリエールは、10のシャトーが加盟する「シャトー・ソリデール」協同組合の最新設備でワインを製造しており、ボルドーの著名な醸造コンサルタント、ミシェル・ロラン氏の研究所からのアドバイスも受けています。このワイナリーの白ワイン、シャトー・ボーモン・レ・ピエリエール ブランは、ソーヴィニヨン・ブランを主体に、セミヨンとソーヴィニヨン・グリをブレンドして造られます。リュット・レゾネ（減農薬農法）を実践し、完熟を待って手摘みで収穫されたブドウは、厳格な選果を経て醸造されます。ソーヴィニヨン・ブランはバリック（小樽）の新樽、セミヨンは大樽で発酵・熟成されることで、豊かな果実味とオーク樽由来の複雑な香りが調和した、高級感あふれるスタイルに仕上がっています。南東向きの粘土石灰質土壌と砂利質土壌から生まれるワインは、ほどよいミネラル感も感じられます。新樽比率の高さや低収量へのこだわりは、この価格帯のボルドー・ブランとしては稀有であり、その品質へのこだわりが伺えます。