グレートヴィンテージらしい力強さで、まだまだ熟成ポテンシャルがある。一方で寝かせた割にタンニンが少し刺々しく感じられ、熟成のピークを迎えてもタンニンは気になりそうな気配がする。樽の焼きも強く、寝かせているからこそ飲みごたえというプラスにのみ作用しているが、若いころは焦げ臭かったのでは?と感じ、所々クオリティが気になる部分はあるが、金額を考えればそれ以上の価値はある。香りは右岸らしく、トップノートにキノコや腐葉土の複雑味のある香りがしっかりとあり、ミドルノートはプルーンの濃厚な果実香、そしてラストノートはやや焦げ感が強く、タバコやローストしたアーモンド、焼けた木などが感じられる。口に含むと、アタックは意外としっかりとした酸味の印象から始まり、ジワジワと凝縮感ある果実味と甘味が強まってきて、終盤にはやはり焦げ感がしっかりと出てくる。味わいのバランスは良いが、中盤からややタンニンが気掛かりで、滑らかとは言い難い。余韻は、プルーンの濃厚な味わいが長く残りつつも、タバコやコーヒーの焦げ感のほうが強い。ギリギリ焦げ臭くないラインで限界まで焼きの強い樽を使ったワインといった感じ。

シャトー・サント・リュス・ベルビュー
Château Sainte-Luce Bellevue
シャトー・サント・リュス・ベルビューは、ボルドー地方ブライ・コート・ド・ボルドーに位置するシャトー・ローラン・ラ・ギャルドのオーナー、ブルーノ・マルタン氏が2002年から手掛けるワインです。ブライ地区はジロンド河右岸に広がるなだらかな丘陵地帯で、歴史的な要塞都市ブライを擁し、世界遺産にも登録されています。シャトー・サント・リュス・ベルビューはブライ・コート・ド・ボルドーの格付けを持ち、シャトー・ローラン・ラ・ギャルドとは異なる、マルタン氏のもう一つのワインという位置づけになります。ブドウ畑は約8.5ヘクタールの黒ブドウと約1.4ヘクタールの白ブドウから成り、ビオディナミ農法を実践し、AB認証とデメテールの認証も取得しています。ワイン造りにおいては、伝統的な手法を尊重しながら、低温マセラシオン、天然酵母による発酵、ソフトプレスといった手法を採用しています。熟成は、バリック(新樽比率40%、1年樽60%)とタンクを併用し、約18ヶ月間行われます。メルロを主体にカベルネ・ソーヴィニョンをブレンドし、豊かな果実味ときめ細やかな口当たり、バランスの取れた丸みのある熟成感が特徴のフルボディの赤ワインです。
4,070 円~
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¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2025年03月06日