右岸らしい複雑味が魅力的で、価格以上のハイクオリティなワイン。15年ということもあってブドウのポテンシャルも高く、樽もかなり効いていて、タニックなフルボディワイン。早飲み向けかと思ったが、まだタンニンは重く、果実味や酸味も強いため、長期とは言わずとも熟成向きのヴィンテージだと感じられる。香りは強く濃厚で、トップノートにはアーモンドやココナッツのナッティな香ばしさと甘さがあり、すぐにトリュフや腐葉土、クローヴの強烈な個性も出てくる。他にもブラックベリー、コーヒー、レザーなど、現時点でも相当な複雑味が楽しめる。口に含むと、アタックには煮詰めたプルーンのような濃厚な果実味と甘味があり、すぐにブラックチェリーのしっかりとした酸味もついてきてバランスが取れる。中盤からはややタンニンの存在が気になり、収斂感は弱いものの舌に堆積する感覚はあり、まだ飲み頃ではないと主張してくる。余韻はコーヒーの風味があるが、タンニンに押され気味でやや尻すぼみ感ではあり、タンニンがもう少しこなれてから飲むべきだろう。

レ・セリジエール
Les Cerisiers
シャトー・ド・フランは、シャトー・シュヴァル・ブランを100年以上にわたり所有してきたエブラール家のドミニク・エブラール氏シャトー・アンジェリュスのオーナー、ユベール・ド・ブアール氏が共同経営するフラン・コート・ド・ボルドーのシャトーです。「レ・スリジェ」は、シャトー・ド・フランのスペシャル・キュヴェで、スタンダード・キュヴェとは異なる区画の畑のブドウを使用し、手摘みの収穫と伝統的な醸造方法を採用しています。選果テーブルでブドウを選別し、ステンレスタンクで発酵。樽熟成は新樽1/3と1年樽2/3のバランスを保ち、12~14ヵ月間行われます。肉付きが良く濃縮された味わいで、果実味が豊富で低い酸度、長い余韻が特徴です。
2,500 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

黒系果実

土・森の下草

動物系

ナッツ

樹木

焦げ臭

スパイス

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2023年11月22日