カリニャーノ主体にカベルネとメルロのブレンド。15年以上の熟成でもあまり熟成感は無く、果実味も酸も十分で、まだまだ熟成ポテンシャルがある。熟成感は弱いものの、タンニンは滑らかで大分溶け込み、ボディも柔らかくなっているため、飲み頃には入っている。香りのベースは、チェリーやラズベリーなどの赤系果実とオレンジピールのニュアンスが溌剌と明るいトーンで、他にもミントやディル、ピンクペッパー、インク、レザー、乾いた土、チョコレートなど、カベルネ、メルロ、そして樽由来それぞれの要素がバランス良く複雑なアロマを形成している。口に含むと、アタックはしっかりとした酸味の印象から始まるが、一拍置いて果実味と甘味が伸びてきて、中盤は果実味の印象が支配的になりつつ、非常にバランスの良い味わいにまとまる。タンニンは意識しないと存在感が無いほど馴染んでいて、ボディもミディアム程度で飲み疲れない。余韻にかけては、少し樽由来の風味が強まり、ダークチョコレートやコーヒーを強く感じた後、最後に樟脳のような独特のスパイシーさで終わる。個性的でクオリティもポテンシャルも高い非常にリーズナブルなワイン。

バッルーア
Barrua
アグリコーラ・プニカは、イタリアのトップ生産者たちがサルデーニャ島で設立したワイナリーです。その設立には、スーパータスカンブームの火付け役として知られる故ジャコモ・タキス氏が深く関わっています。彼は、サルデーニャ島のテロワールと、そこで育つカリニャーノの可能性に感銘を受けました。そして、「サッシカイア」を世に送り出したテヌータ・サン・グイドの当主、ニコロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏らと共に、2002年にアグリコーラ・プニカを立ち上げました。アグリコーラ・プニカのフラッグシップワインであるバッルーアは、ワイナリーが所有するバッルーア・エステートという畑の名を冠しています。この畑は、サルデーニャ南西部の海岸からやや内陸に位置し、石灰質土壌に粘土、砂質土壌が混ざり合う、ブドウ栽培に最適な環境です。ブドウ品種はカリニャーノを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロをブレンドしています。バッルーアは、収穫されたブドウを発酵後、新樽比率30%のフレンチオークで18ヶ月間熟成させます。その後、瓶内で最低6ヶ月の熟成を経てリリースされます。その味わいは、濃いルビー色を呈し、イチゴやラズベリーなどの熟した果実のアロマが特徴的です。口に含むと、濃厚な果実味とスパイシーなニュアンスが広がり、甘やかなタンニンと上品な酸が、シルキーな舌触りと長い余韻を生み出します。バッルーアは、その優れた品質から、イタリアのワインガイド「ガンベロ・ロッソ」で最高評価を獲得するなど、国内外で高い評価を受けています。
2,363 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

赤系果実

フレッシュハーブ

土・森の下草

動物系

焦げ臭

スパイス

薬品・化学物質
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2025年05月07日