強烈な果実味と酸味があり、ミネラルの厚みのあるフルボディな口当たりで、樽も効いていて相当な飲みごたえのあるワイン。余韻にやや炭っぽさも感じられるトースト香があり、若干クオリティが気になるところもあるが、14年らしいブドウの力が樽の強さも打ち消してくれている。香りは、トップノートは白桃の甘やかな果実香とローストしたスパイスの個性的な香りがしっかりとあり、ミドルノートからはパイナップルのコクと酸を感じさせる果実香が主体的に感じられる。他にもヘーゼルナッツやスイカズラ、石灰のようなミルキーなミネラルも感じられる。口に含むと、物凄く味の濃いパイナップルといった味わいで、アタックから強烈な果実味と酸味に圧倒される。中盤からは樽由来の甘味もしっかりと感じられ、とろみのあるミネラルも甘味が乗せて果実味や酸味とのバランスをとってくれている。余韻も複雑で、ミネラルをしっかりと感じつつ、ほのかなヘーゼルナッツ、バニラの風味に、余韻まで続くパイナップル、そして少しトースト感が強いのが難点だが、オークの風味も感じられる。洗練されたワインというより、ブドウのポテンシャルにすべてをぶつけたワインといった感じだが、十分魅力的なワイン。

モンテリー ブラン
Monthélie Blanc
ドメーヌ・ポティネ・アンポーは、ブルゴーニュ地方、特にオーセイ・デュレス、モンテリー、ピュリニー・モンラッシェ、ヴォルネイ、ポマールなどに約8haの畑を所有する歴史あるドメーヌです。かつては名門アンポー家でしたが、相続によって「ポティネ・アンポー」と「ロベール・アンポー」に分割されました。1937年から1959年まで当主を務めたポティネ・アンポー氏は、長期熟成により真価を発揮する古典的なブルゴーニュワインを造り上げることにこだわり抜いた人物として知られています。その哲学は現在も受け継がれ、息子のヴァンサン氏が2003年からドメーヌに加わり、伝統的なスタイルは維持しつつも、最新の技術を取り入れながら更なる品質向上を目指しています。「モンテリー・ブラン」は、赤ワインの産地として知られるモンテリー村において、希少な白ワインとして造られています。ムルソー、オーセイ・デュレス、ヴォルネイの3つの村と隣接するモンテリー村のテロワールを表現したこのワインは、「プチ・ムルソー」と称されるような、しっかりとした骨格と豊かなミネラル感が特徴です。シャルドネ100%で造られ、長期熟成にも適したポテンシャルを秘めています。
6,754 円~
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品種
シャルドネ:100%
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アロマの詳細

温暖地の果実

トロピカルフルーツ

花

ミネラル

ナッツ

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2014年
評価日:2024年07月09日