樽が強すぎて余韻はあと一歩で炭の味がしそうなくらい。ブドウのポテンシャルも低くはないと思うがバランスが悪い。そのせいか、あまりポムロルぽさを感じず、左岸ワインのようにも感じる。香りの樽香は比較的馴染んでいるが、黒コショウのスパイシーさははっきりとあり、ブラックチェリーやブラックプラムの酸を感じる香りがスパイシーさを引き立てている。他には林床や西洋杉なども感じられるが、ポムロルらしい要素はなく、複雑味も少ない。口に含むと、香りの印象どおり酸味のある黒系果実の味わいで、熟した甘味まアタックからほのかに感じられる。タンニンはかなり溶け込んでいるが、まだわずかに存在感を残す。余韻にかけてトースト香が増し、煙のような焦げ臭さがあり、炭のイメージがよぎる。

シャトー・ボールガール
Château Beauregard
シャトー・ボールガールは、11世紀から続く長い歴史を持つポムロールのシャトーです。ボルドー地方でも特に著名なシャトーが密集する「プラトー・ドゥ・カトゥッソー」と呼ばれる丘陵地に位置し、そのテロワールのポテンシャルの高さが評価されています。17.5ヘクタールの広大な敷地を誇り、これはポムロールのシャトーとしては比較的大きい規模です。土壌は、鉄分を含む砂利が混じる粘土質と、砂質の多い粘土砂質で構成されます。栽培するブドウ品種は、メルロが70%、カベルネ・フランが30%で、メルロは上部の区画に、カベルネ・フランは下部の区画に多く植えられています。厳しい品質管理体制を敷いており、フランスで最も信頼されているワイン評価本の一つである「ギッド・アシェット」でも、高い評価を受けています。ワインは、早いうちから楽しめる親しみやすいスタイルでありながら、長期熟成にも耐えうる複雑さも持ち合わせています。
14,146 円~
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ヴィンテージ:2009年
評価日:2024年06月08日