程良く樽の効いたモダンな造りで親しみやすい。ただ、やや果実味不足というか、プルミエ・クリュのポテンシャルは感じられず、とろみのあるミネラルに樽由来のふくよかな甘味が合わさり、それによって飲みごたえを演出できている。香りは、ライムの果皮を主体に、ローストしたスパイスやヘーゼルナッツなどのトーストは強めだが主張は穏やかな樽香のシンプルなアロマ。口に含むと、果実味や酸味は中庸なためか、アタックからとろみのあるミネラルとそれに乗った樽由来の甘味が感じられる。ボディも厚く、飲みごたえは感じられるが、ブドウ自体のポテンシャルはあまり感じられない。余韻も樽由来の風味をとミネラル中心で、ヘーゼルナッツや火打ち石など、少しだけスモーキーな余韻がとろみに乗って長く続く。

モンタニー プルミエ・クリュ レ・コエール
Montagny 1er Cru Les Coères
ド・モンティーユは、フランス、ブルゴーニュ地方のヴォルネイに本拠地を置くワイナリーです。1947年にユベール・ド・モンティーユ氏がドメーヌを相続した当時はわずか3ヘクタールの畑から始まりました。その後、息子のエティエンヌ氏と共に畑を拡張し、1990年代には7ヘクタールを超えました。エティエンヌ氏は、2001年にブルゴーニュに戻り、ドメーヌの当主となると同時に、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの経営にも携わりました。エティエンヌ氏が経営にあたるようになってからは、ボーヌや特級コルトン、コルトン・シャルルマーニュ、コート・ド・ニュイなどに畑を入手し、その版図を急速に拡大しました。現在は、旧ロピトー・ミニョンが所有していたムルソーのセラーでワイン造りを行っています。なお、ネゴスのワインは、メゾン・ド・モンティーユとして生産されています。モンタニー プルミエ・クリュ レ・コエールは、そのメゾン・ド・モンティーユからリリースされるワインです。このワインは、モンタニーの中でも特に大きなクリュである「レ・コエール」の最上部に位置する区画のブドウを使用しています。樹齢約25年のブドウの樹は、ビオロジック農法で栽培されています。収穫は手摘みで行われ、そのポテンシャルを十分に発揮させるため、発酵にも時間がかかり、結果として熟成期間も平均15ヶ月と長めです。228リットルと600リットルの樽でアルコール発酵とマロラクティック発酵を行い、新樽比率は5〜20%、アリエ産の木材を使用し、軽めにトーストした樽で熟成させます。約1年後に澱引きし、フレッシュさとミネラル感を保つためにステンレスタンクで熟成の第二段階に入ります。こうして造られたワインは、凝縮した果実味と樽熟成による複雑さが見事に調和し、香り豊かでエレガントな辛口白ワインに仕上がります。長く持続する余韻や、香ばしいナッツやトーストのニュアンスが芳醇な味わいを生み出し、豊かな酸があるため長期熟成も可能です。熟成することで、より複雑さが増すことも特徴です。
8,778 円~
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シャルドネ:100%
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ヴィンテージ:2019年
評価日:2025年01月15日