タンニンはこなれて飲みやすくなっているものの、澱も多く、タンニン量を感じさせるワイン。樽香は馴染んでいるものの、口に含むとトースト感の強い味わいで、樽の強さも印象的。リリースしたての頃は、タンニンと樽の暴力といった感じだったのではなかろうか。今はどちらも馴染んで、強烈な個性と複雑味を生み出してくれている。香りは、アルコールを感じさせるブラックベリーリキュールのトップノートに、ブラックフォレストケーキのようなビターチョコレートとケーキのニュアンスが主体。時間が経つとプルーンや黒鉛の香りも感じられる。これほどまでにブラックフォレストケーキをイメージしたワインは初めて。口に含むと、滑らかながらも密度を感じるフルボディの味わいで、まだまだ強い果実味に、ほのかな甘味、中庸な酸味といったバランス。14.5度と高めなアルコール度数と樽によるトースト感がより強靭な印象を加え、相当な飲みごたえ。ナパに比べれば控えめだが、ボルドーの中ではかなりタフなワイン。

シャトー・ブスコー
Château Bouscaut
シャトー・ブスコーは、フランス・ボルドー地方のグラーヴ地区に位置する歴史あるシャトーです。17世紀にまで遡る歴史を持ち、1953年には赤ワインと白ワインの両方がグラーヴの格付けシャトーに選ばれました。これは、グラーヴ地区の中でもわずか6シャトーのみが持つ栄誉です。1979年にシャトー・シュヴァル・ブランやシャトー・ディケムを所有する名門リュルトン家に買収されて以降、設備投資や改革が進み、品質はさらに向上しています。ブドウ畑はボルドー左岸、ペサック・レオニャンの丘陵地帯に位置し、水はけの良い砂利質土壌と温暖な気候が特徴です。「シャトー・ブスコー ルージュ」は、メルロを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨンとマルベックをブレンドした、深みのある味わいとスパイシーなニュアンスが特徴の赤ワインです。ステンレスタンクとコンクリートタンクで醸造後、40%の新樽を含むオーク樽で12ヶ月熟成されます。近年評価が高まっており、グラーヴ地区を代表する赤ワインの一つとして注目を集めています。
5,500 円~
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ヴィンテージ:2009年
評価日:2021年08月15日