若干の樽化粧感はあるものの、17年ヴィンテージの中ではポテンシャルの高さを感じられる。熟成ポテンシャルもありつつも、現時点でも荒々しさは少なく、タンニンもそこまで重くないので、早飲みにも耐えられる。香りは、トップノートにチョコレートやリコリスの甘やかなノートがほのかに感じられ、カシスやブラックチェリーの酸味を感じさせる黒系果実の香りを中心に、バラやメントール、レザー、白胡椒などがバランス良く感じられる。口に含むと、想像以上にパワフルなアタックで、しっかりとした果実味と強めの酸味、そしてそれらとバランスの取れたロースト感の強さが感じられる。樽由来の甘味もあるが、他の強度が高くほのかに感じられる程度。タンニンはさすがにまったく気にならないとは言えないが、滑らかで若いヴィンテージにしては大分溶け込んでいる。アタックの果実味は強いが、やや持続性に欠け、余韻にかけては樽香が強まって感じられ、エスプレッソやダークチョコレートの風味が強く残る。

シャトー・シャス・スプリーン
Château Chasse-Spleen
シャトー・シャス・スプリーンは、ムーリスのトップ・シャトーであり、1976年以降、オーナーの変更により更なる品質向上が図られました。格付けはクリュ・ブルジョワ級の筆頭格で、シャトー名は「憂いを払う」を意味し、英国の詩人バイロン卿によって1821年に名付けられましたとされています。4区画からなる畑は主として深い砂利質土壌で、平均樹齢が30年という多くの老木も植えられています。シャトーヴィンテージに左右されず一貫して高品質なワインを生産し、第3級のシャトーと同等の評価を受けることもあります。シャトー運営はジャック・メルローの手腕により改善され、伝統的な手法を守りながらも、品質向上のための工夫がなされています。
4,199 円~
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ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2023年08月07日
香りは強く複雑で、物凄く期待が高まるワインだが、味わいは高すぎる期待のせいか、やや果実味が弱く感じられてしまう。香りは森の下生えやマッシュルームの陰性な香りが印象的。また、はっきりと甘いわけでなくニュアンス程度だが、アニスやチョコレートリキュールの甘いニュアンスも感じられる。タンニンがかなり強く、もう少しこなれるのを待ったほうが楽しめそうだが、超熟向きではなさそう。

¥.$.
ヴィンテージ:2014年
評価日:2020年11月22日