カベルネ主体の若いヴィンテージらしく、トップノートはカシスやミントの香りが強く、ブラックプラムやバラ、そして甘いタバコのニュアンスがあって面白い。味わいは、果実味と酸味がしっかりとあるミディアムフルボディで、荒々しくもなく、まだタンニンが溶け込みきってはいないものの、15年にしてはこなれているので、早飲みできるワイン。余韻にはほのかに杉や石灰のニュアンスがある。リストラック村のクリュ・ブルジョワ級で、金額が低めなのに対しクオリティは申し分ないので、普段飲みに重宝できるのも嬉しいワイン。

シャトー・フォンレオー
Château Fonréaud
シャトー・フォンレオーは、フランス・ボルドー地方のメドック地区の中でも特に標高の高いリストラックに位置する歴史あるシャトーです。「メドックの屋根」とも呼ばれるこの地は、石灰質の土壌と砂利質の段丘が特徴で、メルロやカベルネ・ソーヴィニョンを中心に、しっかりとした骨格と豊かな果実味を持つワインを生み出します。150年以上の歴史を持つシャトー・フォンレオーは、2003年にブルジョワ級へと格上げされ、リストラックを代表するシャトーの一つとして知られています。1962年からは、リストラックやムーリスに複数のシャトーを所有するシャンフロー家がオーナーとなり、伝統的なスタイルを守りつつ、最新の醸造設備を導入するなど改革を進めています。シャトー・フォンレオーのワインは、カベルネ・ソーヴィニョンとメルロー、プティ・ヴェルドをブレンドして造られます。それぞれの品種に適した区画で栽培されたブドウは、温度調節機能付きの小型タンクで醸造され、区画ごとの個性を引き出しています。新樽比率1/3で12ヶ月熟成されるワインは、エレガントでしなやかなスタイルが特徴です。
3,980 円~
生産地
タイプ
あなたの評価
テイスティングノート
11件の評価を集計
アロマチャート
アロマの詳細

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

植物・野菜

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

発酵・乳製品

土・森の下草

動物系

樹木

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2015年
評価日:2021年07月26日
開いてくると幾分かバランスが取れてくるが、それでもアーシーなニュアンスが特徴的。土のついてフェンネルや鉄、マッシュルームの香りで、「土がついている」という表現がしっくりくる。果実の印象は、ブラックチェリーやラズベリーで少し赤系寄り。味わいでも果実味のコクよりも明るい酸味が感じられる。また、開いてくるとチョコレートの香りが強くなってくる。が、味わいは非常にドライ。タンニンは滑らかで、存在感こそあるものの収斂感はない。香りや味わいの中盤までは、ロースト感はあまり感じなかったが、余韻にかけてはエスプレッソにも近い強いロースト感が出てくる。デミグラスソースとの相性が抜群に良かった。熟成感はほとんどなく、まだまだ熟成できる。

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2020年12月21日