香りは非常に複雑で、まだ熟成感はほとんどなく、樽香が落ち着いてバランス良く複雑味を感じられる頃合いだが、味わいは香り以上に熟成感を感じ、ロースト感はまだ馴染んでいないように思え、ややチグハグで中途半端なタイミング。ただ、タンニンはほとんど溶け込んでいて気にならず、好みによってはすでに飲み頃ともいえる。香りは、抜栓直後はトップノートにバニラ香が強く感じられたがすぐに落ち着き、甘さ控えめなチョコレートケーキのような上品な甘い香りとなる。カシスやブラックベリーの果実香にはまだ枯れた印象はないが、湿った土や枯葉、醤油のニュアンスがわずかにあり、ほんのりと熟成香が漂う。他にもレザーやクローヴ、コーヒー、二日目にはバナナの香りなど、非常に複雑で香りだけで長いこと楽しめる。口に含むと、大分こなれたミディアムボディの柔らかなアタックで、果実味はやや熟成感のある枯れた印象だが、酸味とロースト感はフレッシュなワインのようで、少しバランスが悪いように感じられる。また、香りの印象よりも甘味もないこともあり、醤油のような塩っぱさが感じられる。余韻は長く、醤油のニュアンスとクローヴのスパイシーさが特徴的。
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
Château Léoville Poyferré
シャトー・レオヴィル・ポワフェレは、メドック格付け第2級の「レオヴィル3兄弟」の一角で、サン・ジュリアン地区に位置する卓越したシャトーです。このシャトーの歴史は長く、元は1つのシャトーでしたが、分割されて現在の形になりました。兄弟シャトーに遅れをとっていた時代が続きましたが、所有者の変遷を経て、1979年以降はディディエ・キュヴリエ氏が経営し、ミシェル・ロラン氏の協力を得て、近年セラーの近代化や新樽使用率の増加などの投資が行われ、ワインの品質は飛躍的に向上しました。このシャトーは、メドックで最も深みのある赤ワインを生み出す土壌と能力を持っている、とワイン評論家からも高く評価されており、その評価は90年代から急上昇し、特に2003年ヴィンテージでは高得点を獲得し、世界的に注目されました。シャトー・レオヴィル・ポワフェレは、現在ではスーパーセカンドとして知られ、優雅さと豊かさが調和したワインを提供しています。
16,500 円~
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ヴィンテージ:2012年
評価日:2023年06月07日