2級の貫禄を感じさせるクオリティの高さで、ボルドーの17年ヴィンテージでは上位に入るのではないかと思えるくらいの出来。流石にグレートヴィンテージよりは一歩劣るが、果実味は十分で酸味も強く、熟成ポテンシャルも感じられる。その上、エレガント寄りな造りで、タンニンはすでにほとんど溶け込みきっていて、今開けても飲み頃を迎えている。香りは、トップノートの林床のノートが綺麗で心地良く、第一印象ですでに惹き込まれる。果実香はブラックプラムやブラックチェリーで、黒系果実のしっかりとしたトーンがありつつ、酸味の乗った明るい雰囲気。他にもミントやピンクペッパー、グローヴ、血、タバコ、そしてスコーンのようなオイリーなイースト感も感じられる。口に含むと、アタックは強烈な酸味が特徴的だが、果実味もしっかりとありつつ、甘味とともに伸びが良く、中盤以降は酸味よりも果実味と甘味の印象が勝る。タンニンは驚くほど滑らかで、ほとんど気にならないといってよい。余韻も非常に複雑で、ブラックプラムやチェリーの果実味が余韻まで残りつつ、ダークチョコレートやコーヒーをスコーンに染み込ませたような樽由来の風味も心地良く、長く続く。
シャトー・グリュオ・ラローズ
Château Gruaud Larose
シャトー・グリュオ・ラローズは、サン・ジュリアンのメドック格付け2級のシャトーです。エチケットには「Le Vin des Rois Le, Roi des Vins」(王のワイン、ワインの王)と記され、1855年の格付けが行われた時代には、1級シャトーに次ぐ高値で取引されていました。2級シャトーの中でも最大級の生産量を誇り、安定した品質で評価され、ロバート・パーカー氏も「偉大なヴィンテージでは、1級相当の品質のワインを生み出している」と称賛しています。畑は粘土と石灰の豊かな砂利質で、高い海抜に位置し水はけが良く、粘土の含有量がサン・ジュリアンの他の畑よりも多いことが、グリュオ・ラローズの肉厚な力強さを与えています。ワインは豊かな果実味と凝縮感があり、重厚で熟成能力が高いのが特徴です。
12,700 円~
生産地
タイプ
あなたの評価
テイスティングノート
22件の評価を集計
アロマチャート
アロマの詳細
赤系果実
黒系果実
花
植物・野菜
フレッシュハーブ
ドライハーブ等
発酵・乳製品
ミネラル
土・森の下草
動物系
ナッツ
樹木
焦げ臭
スパイス
薬品・化学物質
酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント
¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2025年10月04日
香りは黒系果実にスミレ、ダークチョコレート、タバコ、そして若干パンのようなイースト感も感じる。味わいはバランスは良いが、香り、味わい、余韻まで一貫してダークチョコレート感があるためか、ボルドーにしては少し甘味が強く感じられる。余韻はダークチョコレートの他にも石を舐めているかのような強いミネラル感もあり、タンニンが強く残るためもあってか、余韻は相当長く続く。
¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2020年09月26日