まだ熟成途上でピークはもう3〜5年くらい先になりそう。ただ、タンニンは大分溶け込んできており、ミディアムボディの穏やかなワインで飲み頃と言ってよい。香りは、二日目こそプルーンのような熟した果実香が感じられたが、初日はドライローズの香りくらいしか熟成感のある要素はなく、まだタールの重々しいニュアンスがわずかに残っているほど若々しさを感じる。しかしながらすでに複雑味があり、他にもカシス、タバコ、レザー、黒鉛、黒胡椒などがバランス良く感じられる。口に含むと、ライト寄りにも感じられるミディアムボディの優しいアタックで、果実味も酸味もまだまだ強さがあるものの、荒々しさはなくストレートに美味しい。熟成による甘味はまだ出てなく、果実味由来で少し甘味もあるかな?というくらい。タンニンは滑らかで十分に溶け込んでおり、ほとんど気にならない。余韻までカシスの果実味が残り、タバコやタールのスモーキーさもあるが、穏やかで重すぎずに良い。終始力強さを感じつつもバランスの良さで丁寧にまとめあげた印象。サン・テステフらしさも感じられて素晴らしいワインだった。

シャトー・オー・マルビュゼ
Château Haut-Marbuzet
シャトー・オー・マルビュゼは、長年デュボスク家によって家族経営されているサン・テステフのシャトーです。畑はジロンド川に面しており、コス・デストゥルネルやモンローズにほど近い好立地で、石灰質の粘土を含む土壌はメルロの栽培に適していることから、メルロの比率が高く、硬質な酸味を持つサン・テステフのワインの中でも早くから楽しめるワインで、芳醇な果実味と美しい酸を持つことから、ボルドー左岸でもっともブルゴーニュ的だとも評される個性的なワインです。シャトー・オー・マルビュゼは格付けシャトーではないが、ロバート・パーカーなど多くの評論家に高い評価を受けており、2003年には『クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル』に格付けされました。家族経営でコンサルタントも登用しない伝統と個性を大切にし、オンリーワンの個性を維持する方針で、ワイン愛好家から信頼されています。
12,100 円~
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植物・野菜

ドライハーブ等

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果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
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¥.$.
ヴィンテージ:2008年
評価日:2022年04月04日