イタリア・ウンブリア州のCSとCFのブレンド。樽がかなり強く効いていて、香りは複雑味があり、味わいもパワフルで金額以上のクオリティではあるが、少しだけブドウのポテンシャルが追いついておらず、今一歩満足感が足らない。ある程度寝かせたヴィンテージのおかげか、樽が強くても荒々しさは無い。一方で、タンニンはまだ強靭で、熟成感も少なく、飲み頃も迎えていない。香りは、ブラックチェリーのリキュールと洋酒の効いたブラックフォレストケーキのような香りがトップノートからパワフルで、なめし革やタバコの重めの香りもあるが、砕いたラズベリーのような明るい果実香やポプリの華やかさもあり、バランスの取れた魅力的なアロマ。口に含むと、ロースト感は香りの印象どおりだが、果実味は中庸寄りでロースト感や酸味にわずかに押し負けているのが惜しい。甘味はあるにはあるが、他の要素が強く、ほとんど感じられない。タンニンは重めで、収斂感はないが舌にしっかりと堆積する。余韻もブラックチェリーリキュールとブラックフォレストケーキで、トップノートからのループ感があって楽しい。

マルチリアーノ
Marciliano
ファミリア・コタレッラは、イタリアワイン・ルネッサンスの立役者の一人と称されるリカルド・コタレッラ氏が弟レンツォ氏と共に1979年に設立したワイナリーです。当初はラツィオ州モンテフィアスコーネに設立されましたが、現在はウンブリア州モンテッキオにも拠点を構え、土着品種と国際品種の両方を栽培しています。「マルチリアーノ」は、そんなファミリア・コタレッラがウンブリア州で造る赤ワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にカベルネ・フランをブレンドし、ヌヴェールとトロンセ産のオーク樽で18ヶ月熟成させています。深いガーネット色をしており、プラムやレーズンなどのドライフルーツを想わせるジャミーな香りに、オーク、腐葉土、薬草、ハーブなどの複雑なアロマが重なります。味わいは濃厚で熟したプラムやリコリス、スパイスのニュアンス。しっかりとしたタンニンが特徴で、長期熟成にも向くフルボディのワインに仕上がっています。
6,160 円~
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生産地
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品種
カベルネ・ソーヴィニヨン:70%
カベルネ・フラン:30%
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ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2024年06月13日