香りのトップノートが結構強めにバニラの甘味があったので、甘ったるいワインかと警戒したが、飲んでみるとバランスが良く、香りもすぐに他の要素が主体的になって気にならなくなった。ミディアムボディからミディアムフルに一歩踏み出したくらいのしっかりめのボディに、やはり甘味はそれなりあってコクがあり、飲みごたえのあるワイン。香りは、バニラの他に、ストロベリーと日本のサクランボの甘くチャーミングな香り、バラの花と茎まで感じるかのごとく、タイムやディルなどフレッシュハーブの豊かな香りがあり、とても心地よいアロマ。余韻は長くはないが、紅茶を飲んだ後のようなニュアンスがあってエレガント。総じてレベルが高く、ブルゴーニュとニューワールドのいいとこ取りしたような使い勝手の良いワイン。

ピノ・ネロ ・デラ・サラ
Pinot Nero della Sala
カステッロ・デラ・サラは、名門アンティノリが所有するウンブリアを代表するワイナリーで、中世の面影を残す城が特徴です。 ウンブリア州は、夏は暑く乾燥し、冬は寒く湿気が多いという気候から、ワイン造りに適した土地として「緑のウンブリア」と呼ばれています。500haの広大な敷地内に約160haのブドウ畑があり、海抜200m~400mの土壌は化石や粘土が豊富。ピノ・ネロはフランスのピノ・ノワールのイタリア名で、カステッロ・デラ・サラが造る唯一の赤ワインです。ブドウは全量手摘みで収穫され、ステンレスタンクでスキンコンタクトを経て、フレンチオークの古樽でマロラクティック発酵。8ヵ月の樽熟成と9ヵ月の瓶内熟成を経てリリースされます。フランボワーズやラズベリーのアロマとスパイスのニュアンスが感じられ、口に含むと果実味がしっかりとし、シルキーで滑らかなタンニンが印象的。長期熟成のポテンシャルもあり、ブルゴーニュのピノ・ノワールを彷彿とさせる優しい果実味が魅力です。
5,940 円~
生産地
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ピノ・ネロ:100%
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赤系果実

花

フレッシュハーブ

スパイス
味わい
ボディ
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甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2021年04月25日