果実味や樽の強さによるインパクト勝負ではなく、ミネラルを中心とした洗練された完成度の高さを感じる逸品。最初こそアタックのインパクトの無さから、眠っているワインか、はたまたそこまでのポテンシャルの無いワインかと思ったが、果実味とはまた違う旨味がジワジワと広がっていき、ミネラル感とともに終盤まで途切れることのない旨味が持続する。香りは、抜栓時からヘーゼルナッツの香ばしさが感じられ、トップノートにはバニラ香もあるが、どちらも控えめで上品。白桃やライム、スイカズラのスッキリとした華やかさに白コショウのスパイシーさもあり、バランスの良いアロマ。口に含むと、アタックは果実味も酸味も中庸で、甘味も無く、肩透かしかと思いきや、そこからミネラル感と旨味がゆったりと広がっていき非常に心地良い味わいになる。ボディはミディアム程度だが、ここまでミネラル感の強い味わいはこれまでのヴィンテージ以上で、ミネラルを味味合わせるワインといった印象。果実味主体とした過去のヴィンテージも素晴らしかったが、さらに洗練されて一段ステージが上がった印象を受ける。

チェルヴァロ・デラ・サラ
Cervaro della Sala
チェルヴァロ・デラ・サラは、700年の歴史を誇る名門アンティノリがイタリア・ウンブリア州で手掛ける白ワインのフラグシップです。ワインアドヴォケイト誌や『ガンベロ・ロッソ』で毎年のように高評価を受け、イタリアワインの最高峰とされる逸品です。白ワインを長期熟成するという概念がなかった1980年代のイタリアにおいて、ブルゴーニュのモンラッシェなどを研究し、長期熟成を想定したチェルヴァロ・デラ・サラを生み出したことで、後に「イタリアの白ワインの歴史を変えた」と言われ、イタリアのプレミアム白ワインの先駆けとして有名になりました。ブドウは、国際品種のシャルドネを主体としつつ、「その土地の伝統と個性を活かす」というアンティノリの精神に基づき、グレケットが10%ブレンドがされています。手摘みで収穫された最良のブドウは、新樽で熟成され、鮮烈な果実味とミネラルが調和したエレガントな味わいが特徴です。
8,118 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

柑橘系果実

寒冷地の果実

温暖地の果実

トロピカルフルーツ

花

ドライハーブ等

発酵・乳製品

蜜

動物系

ナッツ

樹木

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2018年
評価日:2024年02月16日
2年ぶりの経過確認。2年前同様色合いは黄金色だが、当時よりも熟成感が少なく、むしろ非常にフレッシュな印象を受け、熟成の進みが非常にゆったりとしている。次の経過確認は3年後で十分そう。抜栓と同時にヘーゼルナッツがしっかりと感じられるほど樽香はまだ健在で、パイナップルやグレープフルーツの皮などの酸味をしっかりと感じられる果実香も生き生きとしている。他にもセイヨウサンザシや干し草なども感じられる。口に含むと、香りの印象以上の果実味と酸味の強さがあり、荒々しいとは言わないがようやく荒々しさが取れた程度の頃合いに感じられる。最近粘性の高い白ワインを飲むことが多かったせいか、酸味の強さのせいか、ボディはかなり軽く感じられ、スルスルと飲めてしまう。余韻もヘーゼルナッツの風味がしっかりと残る。非常にパワフルでしっかりと熟成感が出るのが待ち遠しい。

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2022年09月24日