シャルドネ・ムスケというシャルドネの亜種から造られているとのことで、確かにシャルドネにしてはフルーティなアロマに感じられる。もっと樽々しいかと思ったが、酸がしっかりとあり、樽の強さで丸みが出てバランスが取れている。果実味は中庸で、お世辞にもポテンシャルが高いとは感じられないが、フルーティなアロマと樽、酸味でカバーし、飲み応えもあり、個性的なワインに仕上がっている。若いヴィンテージながら色合いは完全に黄金色になり、余韻には蜂蜜やカラメルの熟成のヒントが感じられ、すでにピークといっても良い頃合い。ただ、酸が強いので、もう少し甘味が強まってもバランスは取れそう。香りは、グーズベリーや洋梨、パイナップルの果実香を中心に、チョークや白胡椒、そして瑞々しいカシスの葉も感じられる。口に含むと、粘性が高くボディの厚い口当たりで、樽由来の甘味が良く馴染む。そのおかげで強い酸味が中和され、本来酸っぱいと感じてもおかしくないくらい強い酸味も程良く感じられる。中盤以降は熟成感のある味わいに変わり、余韻まで長く続く。

マルサネ ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ
Marsannay Blanc Vieilles Vignes
ドミニク・ローランは、フランスのブルゴーニュ地方を拠点とするネゴシアンで、1988年に設立されました。オーナーのドミニク・ローラン氏は、洋菓子職人から転身後、独学でワイン造りを学び、ネゴシアン業を始めました。2006年からは息子のジャン氏もワイン造りに携わっています。ドミニク・ローランの「マルサネ ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ」は、白ワイン造りに開眼したドミニク・ローラン氏が手掛ける、凝縮感とバランスに優れた白ワインです。このワインは、その年の作柄によって、上級品のヴィエイユ・ヴィーニュラベルか、セカンドラベルのキュヴェ・トラディションに振り分けられます。マルサネ村に残る希少なシャルドネの亜種である「シャルドネ・ムスケ」が使用されており、シャルドネとは思えないほどの芳醇な香りが特徴です。「ムスケ」という名前は、この香りの高さに由来します。ブドウは樹齢50年以上の古樹にこだわり、全て手摘みで収穫されます。自社工房で造る最高級熟成樽「マジックカスク」を使用し、オリとの接触を大切にすることで、非常に繊細なワインに仕上げています。また、全房発酵、ノンフィルター、コラージュ無しを徹底し、酸化防止剤の使用も最小限に抑えられています。ドミニク・ローランの哲学は、「ブドウからワインに生まれ変わる過程に、人間は合理的に最小限に関わるべき」というものです。
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シャルドネ:100%
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ヴィンテージ:2020年
評価日:2025年01月23日
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