シャルロパンにしては樽香が穏やかで、ブドウ本来のポテンシャルが発揮された優秀な一本。味わいや余韻には、蜂蜜やキャラメルの風味があるが、樽由来というより熟した甘味といった印象でしつこさが無く心地良い。香りは、トップノートはレモンの溌剌とした柑橘香があり、第一印象はまだ若々しいかと思ったが、その後はパイナップルやカリンなど、南国系果実寄りの熟したコクを感じさせる果実香も出てきてバランスが取れる。他にもヴァーベナやチョーク、そしてわずかに蜂蜜のニュアンスもありつつ、全体的に比較的スッキリと爽やかな香り。口に含むと、香りの印象どおりの味わいで、熟した甘味を伴うコクのある果実味としっかりとした酸味のバランスが良い。余韻にかけては少し熟成感が増し、キャラメルや蜂蜜の風味が強まるが、トースト感はほとんど無く、ミネラル感も強いので、しっかりと甘味があるにも関わらず、しつこさが無い心地良い余韻が長く続く。今でも十分飲み頃と言って良さそうだが、この先もまだ熟成ポテンシャルがありそうで、長く楽しめるワイン。
マルサネ ブラン
Marsannay Blanc
フィリップ・シャルロパン・パリゾは、ジュヴレ・シャンベルタンに拠点を置き、ブルゴーニュ全域で約35ものアペラシオンを手掛ける評価の高いドメーヌです。オーナーのフィリップ・シャルロパン氏は、「ピノ・ノワールの神様」アンリ・ジャイエ氏の薫陶を受けた一人であり、モダンなワイン造りの先駆者とも言われています。「自然なワイン造り」を哲学とし、ブドウそのものの質がワインの品質を決定するという考えに基づき、丁寧な栽培・醸造を実践しています。マルサネ ブランは、コート・ド・ニュイ地区の北端、マルサネで栽培されるシャルドネ種から造られる辛口白ワインです。ドメーヌは、かつてマルサネに居を構えていた歴史もあり、このアペラシオンへの深い理解を持つ生産者として知られ、マスター・オブ・ワインからも、このアペラシオンを代表する生産者として推奨されています。畑は海抜200mに位置し、日照に恵まれた好条件の区画です。栽培においてはリュット・レゾネ（減農薬農法）を実践し、除草剤や化学肥料を使用せず、殺虫剤の代わりにフェロモンカプセルを用いるなど、環境への配慮を徹底しています。樹齢は概ね高く、完熟したブドウのみを厳選して収穫。醸造では培養酵母の使用や補酸は行わず、ブドウ本来のポテンシャルを最大限に引き出すことを目指しています。このワインは、華やかでスタイリッシュ、かつエレガントな個性が光ります。洋ナシやグレープフルーツといった果実に白い花やハニーサックルが重なる複雑なアロマ。口に含むと、熟した白桃を思わせるコクのある果実味と生き生きとした酸が広がり、リッチなミネラル感が味わいに奥行きを与えています。トーストのような香ばしさを伴う心地よい余韻が長く続きます。
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品種
シャルドネ：100%
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アロマチャート
アロマの詳細
柑橘系果実
寒冷地の果実
トロピカルフルーツ
花
ミネラル
蜜
味わい
ボディ
ライト
フル
果実味
弱い
強い
甘味
ドライ
甘い
酸味
弱い
強い
渋味
弱い
強い
余韻の
長さ
短い
長い
余韻のテイスト
ユーザーコメント
¥.$.
ヴィンテージ：2017年
評価日：2025年03月30日
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