若いヴィンテージだが、色合いは完全な黄金色で香りや味わいにもはっきりと熟成感が出てきていて、ほぼほぼピークと言っていい頃合い。傑出したものは無いかもしれないが、クオリティに問題は無く、リーズナブルな良ワイン。香りは、トップノートにカスタードクリームの甘やかな熟成香があり、濃厚な洋梨やチーズ、キャラメル、蜜蝋など、バランス良く感じられる。口に含むと、アタックは熟した洋梨の充実した果実味と酸味があり、ジワジワと熟した甘味も広がってくる。粘性は高くないがボディは厚めで飲みごたえがあり、余韻も驚くほど長く、一口で長く楽しめるワイン。余韻は複雑味があり、洋梨、石灰、チーズ、カラメルなど、香りから一貫性のある風味がやはりバランス良く感じられる。

プイィ・フュイッセ プルミエ・クリュ シュル・ラ・ロシュ
Pouilly-Fuissé 1er Cru Sur la Roche
ドメーヌ・メルランは、ブルゴーニュ南部、マコネ地区のラ・ロッシュ・ヴィヌーズ村に拠点を置くワイナリーです。1987年、ジュラやカリフォルニアでワイン造りを学んだオリヴィエ・メルラン氏が、歴史あるドメーヌを継承して設立しました。メルラン氏はマコネのテロワールに情熱を注ぎ、設立当初から化学肥料や除草剤に頼らず、畑を頻繁に耕すなど、手作業を重視した丁寧なワイン造りを実践しています。プイィ・フュイッセ プルミエ・クリュ シュル・ラ・ロシュは、2020年にプルミエ・クリュに認定されたヴェルジッソン村の単一畑「シュル・ラ・ロシュ」産のシャルドネ100%で造られます。この畑は標高370m、南東向きの斜面に位置し、土壌は第四紀の粘土石灰質です。マコネ地区では機械化や除草剤の使用が一般的ですが、メルランでは完熟した健全なブドウのみを選別し、手摘みで丁寧に収穫します。平均収量は45hl/haに制限されています。醸造においては、収穫後さらに選果台で厳しくブドウを選び抜き、シャルドネは全房のまま圧搾します。果汁はオーク樽に移され、アルコール発酵と完全なマロラクティック発酵を行います。熟成もオーク樽で18ヶ月間。清澄工程ではコラージュ(清澄剤添加)を行わず、瓶詰め前のろ過もごく軽く行うのみで、ブドウ本来の個性を最大限に引き出しています。このワインは、畑のテロワールを映すピュアで際立ったミネラル感が特徴で、火打石のようなニュアンスも感じられます。熟した柑橘類や白桃、バター、グリルしたアーモンドのような複雑な香りを持ち、豊かな酸味とボリューム感が見事に調和した、長く持続する余韻が楽しめる白ワインです。
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シャルドネ:100%
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発酵・乳製品

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ヴィンテージ:2020年
評価日:2025年05月19日
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