今開けても絶対に好みのタイミングでないとわかりつつも状態確認のため抜栓。完全に熟成途上で、香りは閉じていて、若干の熟成香があるものの青々しさも残している。味わいは果実味が後退しているが、それに比べると酸味は健在で、熟成による甘味もまだ感じられず、タンニンもまだ存在感がある状態。もう5年は寝かせたい。香りは、乾燥させたカシスやバラなど、枯れた印象もあるものの、ミントの青々しさが強く、どちらかと言えばまだフレッシュな印象。他には、タバコ、リコリス、レザーなども感じるが、閉じていてあまり複雑味も感じない。口に含むと、控えめな果実味と骨格が崩れたような柔らかいボディの熟成感あるアタックに迎えられるが、すぐさましっかりとした酸味が感じられ、水っぽさはないが、甘味もないのでやや物足りない印象の味わいになる。タンニンは大分馴染んできているものの、まだ重たい印象もあって完全には溶け込んでいない。余韻はタバコのスモーキーなニュアンスが感じられる。

シャトー・オー・バイィ
Château Haut-Bailly
シャトー・オー・バイィは、フランス・ボルドー地方のグラーヴ地区、ペサック・レオニャン村に位置する歴史あるシャトーです。1461年にはすでにブドウ栽培が行われていた記録が残っており、幾度かの所有者の変遷を経て、現在はヴェロニク・サンデルス女史が指揮を執っています。シャトーは周辺で最も高い丘の上に位置し、日当たりと水はけに恵まれた絶好の立地を誇ります。オー・バイィのワインを語る上で欠かせないのが、樹齢の高いブドウ樹の存在です。全体の15%を占める樹齢100年を超える古樹は、フィロキセラの被害を免れた貴重な自根のブドウであり、ワインに凝縮感と複雑味を与えています。醸造においても妥協は許されず、収穫されたブドウは最新鋭の選果機で厳格に選別され、熟成には新樽が50%程度使用されます。さらに瓶詰め時には濾過を一切行わないなど、伝統的な手法と最新技術を融合させ、ブドウ本来のポテンシャルを最大限に引き出す努力が惜しみなく注がれています。こうして造られるオー・バイィのワインは、絹のように滑らかなテクスチャーと、ブドウの旨味が溶け込んだ滋味深い味わいが特徴です。若いうちは軽やかな印象ですが、熟成を経て真価を発揮し、ペサックで最もエレガントと評されるほどの風格を備えます。近年では、ロバート・パーカー氏もその品質を高く評価しており、2009年ヴィンテージはシャトー史上初の100点を獲得するなど、世界的な評価を獲得しています。
9,800 円~
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アロマの詳細

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加工・ドライフルーツ

花

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

ミネラル

土・森の下草

動物系

樹木

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スパイス

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2005年
評価日:2022年06月04日