グレートヴィンテージらしい長期熟成向きの素晴らしいワイン。現時点だとまだ少しタンニンが重く感じられるが、枯れてなく強いが荒々しくない果実味を楽しむには良いタイミング。香りは、少しだけ熟成感が出てきていて、ブラックベリーリキュールや湿った土、モカ、マッシュルーム、醤油、黒胡椒、そしてクッキーのようなバターと酵母のわずかなニュアンスも感じられるポムロルらしい複雑なアロマ。口に含むと、アタックからボリュームを感じるフルボディの味わいで、強い果実味は健在で、酸味は穏やかになりつつあり、わずかな甘味もあってバランスが良い。タンニンはやや存在感があるが、そこまで気になりはしない。余韻も長く、モカの風味が続く。

シャトー・ネナン
Château Nénin
シャトー・ネナンは、ポムロールの老舗で、その歴史は1847年まで遡ることができます。その歴史と安定した品質から、古くから評価されてきましたが、1997年にシャトー・レオヴィル・ラス・カーズを経営するデュロン家の所有となり、品質はより向上。現在はポムロールのトップクラスへと急上昇している注目株です。畑は、小規模生産者が多いポムロールの中では広大な25haで、ペトリュスやシャトー・セルタンに隣接した日当たりの良い優良区画。ミッシェル・ローラン氏のコンサルタントを受け、広大な畑ながら収穫は手積みで行います。新樽比率25%で16〜18ヶ月熟成。メルロ主体のしなやかでエレガントなスタイルで、近年はカベルネ・フランの比率を少し高め、滑らかながらもよりタニックでコクのあるテイストに仕上げています。
9,980 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

植物・野菜

ドライハーブ等

発酵・乳製品

土・森の下草

動物系

ナッツ

焦げ臭

スパイス

薬品・化学物質

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2022年04月12日
15年熟成だが、熟成感は少なく、ヴィンテージの割には若々しくさえ思える。ポムロルだが、右岸ワインというよりも左岸マルゴー辺りの印象を受けた。香りは、ブラックベリーのリキュールや熟したブルーベリー、バラの香りが豊かで、ロースト感のあるコーヒー豆、なめし革、そしてほのかなに甘味を感じさせるダークチョコレートのニュアンスと、そこそこに複雑味もある。比較的樽のトースト感は強めに感じられる。味わいも香りとリンクしていて、酸味はまろやかだが果実味はまだしっかりと残し、ほのかな甘味を感じさせる。タンニンはボリュームはあるが、なめらかで飲みやすく、飲み頃に入っているといってよいだろう。余韻も少しロースト感強めのコーヒーの風味が長く続く。

¥.$.
ヴィンテージ:2006年
評価日:2021年09月19日