グレートヴィンテージということもあるが、セカンドラベルとは思えないクオリティとポテンシャルがあり、金額面からしても非常に満足度の高い一本。まだタニックで青さも感じられ、熟成ポテンシャルも高いので、飲み頃までゆっくりと待てるワイン。香りは、ブラックベリーと煮詰めたブルーベリーの果実香が前面にありつつ、埃やコーヒー、タバコ、スミレなどの香りもしっかりと感じられてバランスが良い。また、ピーマンのようなヴェジ香もわずかながらにあり、アクセントとして程よいが、まだ若さを感じさせるアロマではある。口に含むと、強烈な果実味とフルボディのパンチのあるアタックに迎えられ、中庸な酸味と樽由来の甘味がジワジワと合流してくる。タンニンは滑らかで収斂感も弱いが、まだ存在感があり、後半は意識せざるを得ず、また舌に堆積する感覚もしっかりとあり、飲み頃はまだしばらく先になりそう。余韻も複雑で、チョコレートの甘味、コーヒーの穏やかなロースト感、タバコのスモーキーさに加え、ピーマンの青いニュアンスが感じられる。

フューグ・ド・ネナン
Fugue de Nénin
シャトー・ネナンはポムロールで1847年から続く歴史あるシャトーで、1997年からはサン・ジュリアンのスーパーセカンド、シャトー・レオヴィル・ラス・カーズのデュロン家が所有し、品質と評価が急上昇しているシャトーです。セカンドワインのフューグ・ド・ネナンは、デュロン家所有となった1997年からリリースされ、こちらも年々注目されるワインとなっています。フューグ・ド・ネナンは、主に砂が多い土壌で造られ、ファーストラベルよりチャーミングなスタイルが特徴。バロック音楽のフーガにちなんで「フューグ」と名付けられました。深い赤紫の色調で、赤や黒の果実が見事に溶け合った香り。熟成を経るとしなやかで洗練された雰囲気に変わります。
6,980 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

黒系果実

加工・ドライフルーツ

花

植物・野菜

フレッシュハーブ

ドライハーブ等

発酵・乳製品

土・森の下草

焦げ臭

スパイス

酒類
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2024年02月17日
ポムロルらしい複雑なアロマと味わい。樽が効きすぎているのか、まだ馴染んでいないのか、味わいは後半にいくにつれロースト感の強さが少し気になる。また、醤油のような塩分を感じる味わいがあり、果実味と言っていいのかわからないが、強烈な果実味がロースト感と相まって圧倒的なインパクトをもたらす。セカンドワインとは思えないエネルギーを感じるが、少し荒々しい印象でもある。タンニンは大分こなれてきているが、飲み頃まではもう一歩といったところ。香りは、リキュール感のあるブラックベリー、ホワイトチョコレート、マッシュルーム、ミント、醤油など。余韻にかけてローストアーモンドのような香ばしいニュアンスが残る。

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2021年07月29日