抜栓直後こそフレッシュな印象があったが、時間とともに熟成感が全面に出てきて、現時点でもまろやかな味わいを楽しめる。このボトルに関しては、3~5年くらいでピークを迎えて、10年は持たなそうな熟成の進み具合。香りは、最初のうちは比較的フレッシュな印象で、果実香にわずかにリキュール感が出ている程度に感じられたが、最後のほうは非常にまろやかなコーヒーといったアロマで心地良い熟成感を感じられた。最初のうちからも荒々しさや刺々しさはなく、ダークチョコレートやバニラのほのかな甘いノートも良いクッションになってバランスの良かった。口に含むと、香りの印象よりも熟成感のある味わいで、醤油や出汁感のある少し塩っぱい旨味が感じられる。慣れてくると熟成による甘味も感じられ、やはりまろやかなコーヒーといった印象に落ち着いていく。残念ながらタンニンは少し気になり、完璧な頃合いとは言えないが、十分に楽しめる。余韻は樟脳のような少し癖のあるスパイシーさが長めに残る。個体差かもしれないが思ったより長期熟成に向かなそうなワインに感じられ、寝かせるならもう1本くらい状態確認してからにしたい。

シャトー・デュアール・ミロン
Château Duhart-Milon
シャトー・デュアール・ミロンは、メドック格付4級で、第1級のシャトー・ラフィット・ロートシルトがポイヤックに所有するもう一つのシャトーです。1962年に買収され、厳格な管理の下で徹底的な改修が行われ、ブドウの栽培からワインの醸造まで、すべてラフィット・ロートシルトと同様の手法が採用されています。畑はラフィットの西側に位置し、細かい砂利まじりの土壌で育まれたブドウは、フレンチオークの新樽50%で14ヵ月以上熟成されます。シャトー・デュアール・ミロンは、エレガンスとフィネスが重視され、バランスが取れた味わいが特徴。まさにラフィットの精神を受け継いだスタイルです。 1962年以降、ロバート・パーカー氏にも高い評価を受け、「メドック格付けの見直しがあれば3級に昇格させてもいいかもしれない」と言わしめるシャトーです。
11,000 円~
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甘味
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余韻の
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¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2022年10月23日