典型的なポイヤックといったワインで王道だが、ブドウのポテンシャルに対して少し樽が強く、ヴィンテージに合わせた造りにはなっていないのが惜しい。香りは、トップノートにカシスやミント、西洋杉など、フレッシュなカベルネらしい香りがしっかりとあり、ミドルノートは黒コショウやクローヴのスパイシーさが印象的で、ラストノートはローズマリーの香りがあり、香りの時点では樽香は控えめだが、どこか肉々しい感覚を覚える。口に含むと、味わいもフレッシュで、アタックから果実味よりも酸味のほうが印象的。ミントや西洋杉の青々とした風味は香りの印象どおりだが、カシスの果実味はロースト感にも押されて控えめに感じられ、ややバランスが悪い。タンニンも滑らかだが存在感があり、まだまだ飲み頃ではない。余韻にかけては、引き続きミンティな風味に加え、コーヒーやタバコなど、樽由来のスモーキーな風味が出てきて、長めに続く。

シャトー・ラ・フルール・ペイラボン
Château La Fleur Peyrabon
シャトー・ラ・フルール・ペイラボンは、オー・メドックに本拠を置く250年の歴史を持つシャトー・ペイラボンが、ポイヤックAOCに所有する7ヘクタールの砂利質土壌の畑から生み出すワインです。1998年に現オーナーであるパトリック・ベルナール氏(大手ネゴシアン・ミレジム社創設者)が取得後、大規模な設備投資を行い品質が向上しました。醸造コンサルタントには、メドックの著名シャトーを数多く手掛けるエリック・ボワスノ氏を迎えています。このワインはクリュ・ブルジョワ級に格付けされており、シャトー・ペイラボン本体(オー・メドック産)とは別に瓶詰めされる、ポイヤックのテロワールを反映したキュヴェです。畑ではカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロとプティ・ヴェルドが栽培されています。ブドウはすべて手摘みで丁寧に収穫されます。醸造においては、オーク樽(新樽比率50%)を用いて14ヶ月間熟成させることで、ワインに複雑味と骨格を与えています。カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いことに由来する、豊かな果実味とフレッシュネスが特徴です。スタイルはエレガントでシルキーな舌触りを持ちながらも、ポイヤックらしい力強さも兼ね備えています。赤系果実やスパイス、樽由来の香ばしいアロマが調和し、熟成による発展も期待できるワインです。
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アロマチャート
アロマの詳細

黒系果実

フレッシュハーブ

動物系

樹木

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2025年04月13日
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