12年のポイヤックはそんなに悪い年じゃないが、このバタイエは13年のような弱々しい印象を受ける。良く言えばエレガントとともいえるが、枯れた印象が強く、もう数年くらいしか保たなそう。香りは、まだ瑞々しさも残しているものの、枯れてきているのしっかりと感じとれる香り。萎れたバラとミンティなノートが強く、落ち着いたカシスに、枯葉や乾いた土、わずかにタバコのニュアンスがある。味わいも香りの印象に近いが、ミンティではなく、カシスとバラの風味の中に、熟成ボルドーに感じられる黒蜜のような甘味が見え隠れする。落ち着いた果実味と酸味、タンニンもこなれていて飲み頃を迎えている。余韻にかけてもバラのニュアンスは残りつつ、ミルク多めのコーヒー感がある余韻。

シャトー・バタイエ
Château Batailley
シャトー・バタイエは、フランス・ボルドー地方のメドック地区、ポイヤック村に位置する歴史あるシャトーです。1855年のメドック格付けで第5級に選ばれた実力派でありながら、生産量が少なく、流通も限られているため、知る人ぞ知る存在となっています。15世紀にまで遡る歴史の中で、シャトーの名前の由来となった100年戦争の「バタイエ(戦い)」がこの地で繰り広げられました。この戦いはフランスにとって重要な勝利となり、その後にブドウ畑が拓かれたという逸話が残されています。シャトー・バタイエは、ポイヤックらしい力強く骨格のしっかりとしたクラシックなスタイルのワインを生み出します。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたブレンドで、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを秘めています。
8,173 円~
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ヴィンテージ:2012年
評価日:2021年11月03日