熟成が進んで物凄く滑らかな口当たりで、「シルキー」という表現がピッタリなワイン。熟成の進み方としては、酸味やタンニンの馴染む度合いよりも果実味の後退が若干早い感じで、悪い年ではないがそこまでのポテンシャルは感じない。香りは、ブラックベリーやドライカシスに西洋杉をしっかりと感じ、タバコ、アーモンド、そして埃っぽいニュアンスもある。味わいは角の取れたミディアムボディで、滑らかさも相まってボルドーにしては非常に軽やか。熟成により果実味はほとんどなくなってきているが、酸味はまだしっかりとしていて、タンニンも若干だが感じられる。この先スカスカになってしまうか、酸味とタンニンも馴染んでより良くなるかは五分五分といったところでリピートしづらい。中盤からは石灰のようなミルキーなミネラルがグングン伸びてきて心地良く、余韻にはタバコのスモーキーも穏やかに感じられ、終盤の満足度は高い。

シャトー・フェラン・セギュール
Château Phélan Ségur
シャトー・フェラン・セギュールは、ボルドー・メドック地区のサン・テステフ村に位置するワイナリーです。その畑は、名門シャトー・モンローズとシャトー・カロン・セギュールに隣接する恵まれた立地を誇り、粘土砂利質や石灰岩の土壌が広がる丘陵地帯にあります。1985年以降は、シャンパーニュの名門「タイユヴァン」を傘下に持つガルディエ・グループが運営し、品質は飛躍的に向上しました。2003年には、わずか9つのシャトーにのみ与えられる名誉ある「クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル級」に格上げされ、格付けシャトーに匹敵する実力を認められています。フェラン・セギュールのワインは、カベルネ・ソーヴィニョンとメルロを主体に、平均樹齢35年以上のブドウから造られます。ステンレスタンクでの温度管理された発酵とマセラシオンの後、新樽率50%のオーク樽で14~18ヶ月熟成されます。その味わいは、サン・テステフらしいしなやかさと力強さを兼ね備え、豊かな果実味と複雑さが特徴です。長期熟成にも向く、エレガントでクラシカルなスタイルの赤ワインです。
6,270 円~
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アロマチャート
アロマの詳細

温暖地の果実

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

ドライハーブ等

ミネラル

土・森の下草

ナッツ

樹木

焦げ臭
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2008年
評価日:2021年12月02日