今まで飲んだボルドーワインの中でおそらく一番樽由来の甘味が強く、アメリカンオークでも使っているのかと思うほど。チョコレートを口にしたのかと思うほどしっかりと甘いが、濃厚な果実味やロースト感もあり、甘すぎるとまでは行かず、個性として楽しめる範囲。香りは、トップノートに右岸らしい腐葉土の複雑な香りがありつつ、ココアパウダーやチョコレートリキュールの甘い香りの印象が強い。スワリングするとようやくマラスキーノチェリーやトリュフ、インクなどワインらしい香りが出てくる。口に含むと、香りの印象同様に、アタックからしっかりと甘味があり、濃厚な果実味にも張り合う存在感がある。酸味が穏やかなこともあって甘味を感じやすい。タンニンはまだ存在感がしっかりとあるものの、味わいがまろやかで温かみがあるおかげで、タンニンの重さにしては気にならないほう。余韻もやはりチョコレートの風味があるが、ダークチョコレートといったところで甘味は控えめになり、タバコのスモーキーさも出てきてバランスの良い余韻となっている。熟成感はほとんどなく、タンニンもまだまだ溶け込んでいないので、もう10年くらい寝かせても良さそうなポテンシャルを感じる。

シャトー・フォンブロージュ
Château Fombrauge
シャトー・フォンブロージュは、サン・テミリオンで最大の畑を所有するワイナリーです。ボルドーワイン界を牽引するベルナール・マグレ氏によって再興され、シャトー・パプ・クレマンやシャトー・ラ・トゥール・カルネの品質向上にも貢献した醸造家ミシェル・ロラン氏がコンサルタントとして参画しています。これらの改革により、フォンブロージュはサン・テミリオンの中でも将来有望なワインと目されるようになりました。手頃な価格ながら、味わいと品質のバランスに優れ、濃密で滑らかなタンニンが特徴のフルボディの赤ワインを生産しています。
4,980 円~
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¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2024年04月19日