サン・テミリオン・グラン・クリュのワインだが、香りも味わいもまるで左岸のワイン。16年にしてはブドウのポテンシャルは並程度で、リーズナブルな価格相応のクオリティといったところ。荒々しさは取れているが、タンニンはまだ溶け込んでおらず、飲み頃は迎えていない。香りは、トップノートからスパイシーで、グローヴや黒胡椒、バニラから始まり、ミドルノートはカシスやブラックチェリーの酸味の乗った果実香がしっかり、ラストノートはヨーグルトのニュアンスがある。口に含むと、アタックからしっかりロースト感が印象的で強い酸味とのバランスは良い。果実味は弱くはないがやや伸びに欠け、甘味はロースト感や酸味、スパイシーさに押されてあまり感じられない。タンニンはやや重く存在感があって気掛かり。余韻はコーヒーとアーモンドの樽由来の香ばしい風味が長く続く。

シャトー・ド・フォンベル
Château de Fonbel
シャトー・ド・フォンベルは、ボルドー地方を代表する偉大なシャトー、オーゾンヌのオーナーであるアラン・ヴォーティエ氏が所有するシャトーです。オーゾンヌの畑に隣接するサン・テミリオンの丘陵地の麓に位置し、粘土や砂質、砂利が混じる土壌でブドウを栽培しています。このシャトーで造られる「シャトー・ド・フォンベル」は、AOCサン・テミリオン・グラン・クリュに格付けされる高品質な赤ワインです。特筆すべきは、あのオーゾンヌと全く同じ醸造チームが手掛けている点です。オーナー自らが醸造監督を務め、オーゾンヌの醸造責任者であるフィリップ・バイラルゲ氏と共にワイン造りを行っています。平均樹齢70年以上のメルロを主体に、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド、カルメネールをブレンドし、ステンレスタンクでの発酵後、オーク樽で熟成されます。こうして造られるワインは、プティ・オーゾンヌと称されるほど、オーゾンヌに通ずる品質の高さを誇ります。味わいは、ブラックベリーや甘草、チェリーブランデー、ラズベリージャムなどのアロマが特徴で、柔らかくふっくらとした口当たり、凝縮した果実味と控えめな酸がエレガントな印象を与えます。
3,280 円~
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黒系果実

発酵・乳製品

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ヴィンテージ:2016年
評価日:2025年09月04日