
ムーラン・ナ・ヴァン
Moulin-à-Vent
シャトー・デ・ジャックは、ボージョレ地区、ムーラン・ア・ヴァンに程近いロマネシュ・トラン村に位置する歴史あるワイナリーです。1996年にブルゴーニュの名門ネゴシアン・エルブールであるルイ・ジャド社が所有するようになりました。現在ではムーラン・ア・ヴァンを始め、モルゴン、フルーリー、シェナなど、ボージョレ地区全体で約80haの自社畑を所有しています。シャトー・デ・ジャックのムーラン・ア・ヴァンは、クリュ・ボージョレの中でも「ボージョレの王」と称される最高峰の一つです。このワインは、花崗岩質土壌で栽培されたガメイ種100%で造られています。コート・ドールの土壌とは大きく異なるこの土地の特性が、ガメイ種のみで赤ワインを造る理由となっています。シャトー・デ・ジャックでは、テロワールの個性を最大限に表現するために、小さな区画ごとにきめ細やかな栽培管理を行っています。化学肥料や除草剤は使用せず、リュット・レゾネを採用しています。また、剪定方法もボージョレで主流のゴブレ仕立てから、コート・ドールで広く採用されているコルドン仕立てへと移行を進めています。これは、日光をより多く浴びて果実の熟度を高め、風通しを良くすることで病害を減らす効果が期待できるためです。醸造においては、ボージョレで主流のマセラシオン・カルボニックではなく、伝統的な醸造方法を採用しています。健全なブドウを選果・除梗後、開放桶で櫂棒を使って醸し発酵を行います。発酵中は1日2回のルモンタージュと必要に応じたピジャージュを行い、じっくりと時間をかけて醸します。その後、オークの小樽で約6ヶ月熟成させることで、シルキーで繊細なスタイルに仕上げています。密閉式タンクでの発酵に関する記述も見られます。こうして造られるワインは、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを備えています。ストロベリーやラズベリー、チェリーなどの赤系果実の華やかなアロマに加え、森の下草や土のニュアンスも感じられます。きめ細かく滑らかなタンニンと柔らかな酸が印象的で、軽やかでありながら長い余韻を持つ、バランスに優れたワインです。
3,839 円~
タイプ
品種
ガメイ:100%
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