ムーラン・ナ・ヴァン ラ・ロッシェル
Moulin-à-Vent La Rochelle
シャトー・デ・ジャックは、ボージョレ地区に位置し、クリュ・ボージョレの中でも最高峰とされるムーラン・ア・ヴァンで特に高い名声を誇る歴史あるワイナリーです。1996年からはブルゴーニュの名門メゾン・ルイ・ジャドが所有しており、ムーラン・ア・ヴァンにほど近いロマネシュ・トラン村に醸造所と邸宅を構えています。所有する自社畑は約80haで、ムーラン・ア・ヴァン以外にも、モルゴン、フルーリー、シェナ、シャペル・ド・ガンシェのクロ・ド・ロワズ（シャルドネを生産）など複数の区画を所有しています。2015年からは、シリル・シルーズが栽培醸造責任者を務めています。シャトー・デ・ジャックのムーラン・ナ・ヴァン ラ・ロッシェルは、カルクランとロシュグレの中間に位置する南向きの区画のブドウから造られます。この区画の土壌は、周辺に比べてより深く風化した花崗岩と砂質土壌であり、ブドウは理想的な熟度に達しやすい特徴があります。そのため、冷涼なヴィンテージにおいても、長期熟成に適した凝縮感とストラクチャー、色調を備えた、豊かで力強いワインが生まれます。「ラ・ロッシェル」という地名は、ラテン語で「岩」を意味する「rupes」と、小さいことを意味する「ella」に由来し、古代ローマ人がこの地域に定住した際に、周囲の斜面よりわずかに高い小さな花崗岩の丘を指して「rupella」と名付けたことに由来します。ラ・ロッシェルのブドウは手摘みで収穫され選果後、ほとんどを除梗します。3～4週間かけてゆっくりと醸し発酵させ、ヴィンテージの特徴に合わせてルモンタージュとピジャージュを行います。ワインは歴史的なセラーで10ヶ月間熟成されます。熟成には、新樽と1～2年使用した樽が用いられ、樽材はフランスのアリエ、リムーザン、ニヴェルネの森産のオーク材を使用しています。ラ・ロッシェルは、ヴィンテージにかかわらず、常に特有の豊かさと凝縮感を備えています。その豊かさと凝縮感は際立っていますが、エレガントなタンニンのおかげで、ブルゴーニュワインらしい上品さも兼ね備えています。調和のとれた味わいになるまで2～3年の熟成が必要で、その後は数十年にもわたる熟成ポテンシャルを備えています。
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ガメイ：100%
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