3年ぶりの10年ヴィンテージ。以前はまだ荒々しさも感じられたが、今はそれも消え、樽香も落ち着いている。ただ、タンニンはまだ骨格を残し、収斂感もわずかにあって少し引っかかる。まだ熟成感もわずかでポテンシャルも高く、もっと寝かせたほうが楽しめるだろう。香りは、トップノートにシシトウのようなヴェジ香をはっきりと感じつつ、サフランのようなスパイシーさもあり、個性的な香りから始まる。ミドルノートにはプルーンや軽く煮詰めたようなブラックベリーの濃厚な果実香があり、ラストノートは腐葉土やマッシュルームの湿り気のあるアーシーな香りが感じられる。口に含むと、アタックから凝縮感ある圧倒的な果実味が広がり、果実味由来の甘味もほのかに感じられる。酸味も強く、バランスは取れ、煮詰めたようなニュアンスは香りよりもさらに軽めでしつこさはまったくない。また、ヴェジやスパイシーさも健在で、味わいにも複雑味が出ている。骨格がありフルボディで、中盤からはタンニンの存在感がはっきりと出て、やや気掛かり。余韻にかけては樽由来の風味が存在感を増して、コーヒーやバニラの風味がブラックベリーやマッシュルームの風味とともに長く感じられる。
シャトー・ジャン・フォール
Château Jean Faure
2012年からサン・テミリオンの格付けにおいてグラン・クリュ・クラッセに昇格したシャトー。メルロ主体が多い右岸の中でも珍しくカベルネ・フランを主体としているのが特徴です。シャトー・シュヴァル・ブランから100メートルも離れておらず、その左側はシャトー・ラ・ドミニクに接し、その後ろはシャトー・レヴァンジルに囲まれています。2020年からはビオディナミに転換し、2023年ヴィンテージからは認証を受けたワインとなります。
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ユーザーコメント
¥.$.
ヴィンテージ:2010年
評価日:2025年10月08日
09年10年に比べるとヴェジ香が少なく、樽の効いたモダンな作りで、やや個性には欠けるが、一方で癖が無く万人受けしそうな良質な右岸ワインに仕上がっている。香りは、トップノートにバニラやリコリスの甘い香りがしっかりとあり、果実香もプルーンの濃厚で甘さを伴うもので、第一印象は樽甘な印象だが、その先には枯葉や腐葉土、醤油など右岸らしい熟成のヒントが感じられる他、黒胡椒のスパイシーさも強い。口に含むと、香りの印象以上に濃厚なプルーンの果実味が広がり、甘味もしっかりとあるが、それ以上に酸味も強く、キレが良くてくどくない良いバランス。タンニンは非常に滑らかかつ収斂感も無く、驚くほど溶け込んでいてまったく気にならない。熟成途上ではあるが、果実味を堪能する分には十分飲み頃に達している。余韻も長く複雑で、ダークチョコレートのほのかな甘味とコーヒーのロースト感、そして黒胡椒のスパイシーさがバランス良く感じられる。
¥.$.
ヴィンテージ:2012年
評価日:2023年06月19日
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