ベレール・モナンジュに吸収されたマグドレーヌのセカンド。品質が低いから吸収されたのかなとあまり期待せずに開けたら、とても良く、もう手に入らないことが残念で仕方がない。香りからは若干イチジクのニュアンスがある程度でまだまだ若々しいが、タンニンが非常になめらか。まさにビロードのようで、今飲んでも十分に楽しめる。抜栓直後のトップノートはアニスの甘いニュアンスが印象的で、タバコやモカの重くスモーキーな香りが広がる。開いてくると、ブラックベリーやブラックチェリーなどの黒系果実の香りもしっかりと感じられるほか、ポムロルに近い海鮮醤のような癖のあるニュアンスがアクセントとしてちょうど良い塩梅で効いてくる。口に含むと、果実味の強さとタンニンのなめらかさに驚かされる。また、香りで想像したように醤のような塩気のある酸味もある。一方で甘味はほとんど感じず、かなりドライ。余韻はタバコとモカのニュアンスが比較的長く続く。どこかで見つけたら買っておきたいワイン。
レ・ソンジュ・ド・マグドレーヌ
Les Songes de Magdelaine
シャトー・マグドレーヌは、ボルドー地方サンテミリオン地区に位置する歴史あるシャトーです。1952年からは、ペトリュスを手掛けるジャン・ピエール・ムエックス社が経営を引き継ぎ、ブドウの植え替えや徹底した管理を実施し、品質を大幅に向上させました。その結果、サン・テミリオン地区でも上位に位置するシャトーとして評価を確立しています。シャトーが所有する畑は、オーゾンヌやベレール・モナンジュなど、サン・テミリオンのトップシャトーが並ぶ南東の斜面に位置し、11ヘクタールの粘土石灰岩土壌が広がっています。ここで栽培される平均樹齢35年のメルロとカベルネ・フランから、「レ・ソンジュ・ド・マグドレーヌ」は生まれます。このセカンドワインは、ファーストと同様にメルロ主体のブレンドで、シルキーな口当たりと芳醇な果実味、バランスの良い味わいが特徴です。現在は惜しまれつつも生産終了となっており、入手困難な希少なワインとなっています。
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アロマチャート
アロマの詳細
黒系果実
加工・ドライフルーツ
ドライハーブ等
発酵・乳製品
土・森の下草
動物系
ナッツ
焦げ臭
スパイス
味わい
ボディ
ライト
フル
果実味
弱い
強い
甘味
ドライ
甘い
酸味
弱い
強い
渋味
弱い
強い
余韻の
長さ
短い
長い
余韻のテイスト
ユーザーコメント
¥.$.
ヴィンテージ：2008年
評価日：2021年01月24日
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