周辺年に比べるとあまり良い年ではないが、かなりパワフルな造りで、タニックでまだまだ飲み頃には遠い状態。ただ、果実香や果実味の印象は、煮詰めたような熟成感が出てきていて、ブドウのポテンシャルに比べてタンニンの溶け込みペースはマッチするのかは少し気になる。タンニンをあまり気にしない人には、ただのクオリティの高い良ワインだろう。香りは、プルーンや煮詰めたブラックベリーの濃密な果実香が印象的で、ミルクや腐葉土の熟成香も感じられ、他にもアーモンドや黒胡椒などの感じられる。口に含むと、香りの印象よりもロースト感が強く、濃縮感ある果実味の強さと相まってかなりパワフルなアタックになっている。酸味も負けじと強く、甘味もそこそこあって非常に飲みごたえがある。ただ、タンニンが重く、中盤にはタンニンが気になりだしてしまい、余韻もタンニンに打ち消されてしまっている感は強い。このヴィンテージの長期熟成は怖いが、金額以上のポテンシャルはあると思う。

シャトー・ル・プリューレ
Château le Prieuré
シャトー・ル・プリューレは、サン・テミリオンの標高の高い石灰岩の丘陵地に位置するシャトーで、トロロン・モンドやパヴィ・マカンに囲まれた好立地です。1897年からギシャール家が所有し、2006年にステファン・ドゥルノンクール氏をコンサルタントとしたことで花開いたシャトーです。そして、2014年にラトゥールのオーナー、フランソワ・ピノー率いるアルテミス・グループが所有。コンサルタントにペトリュスの栄光を築いたムエックスのジャン・クロード・ベルーエ氏が起用され、ビオディナミな栽培や手摘み収穫、馬での畑耕作などにより、質の高いワインを生み出しています。畑は石灰岩と粘土質の土壌が混じり、メルロ主体のアッサンブラージュでエレガントな趣を感じさせる味わい。コンクリートタンクでの発酵後、新樽率30%のフレンチオークで12〜14ヶ月の熟成が行われます。
6,490 円~
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ヴィンテージ:2011年
評価日:2022年12月16日