タンニンは想像以上に溶け込んでいてあまり気にならないものの、セカンドワインとはいえ、まだまだ若いので荒々しさがある。樽がしっかりと効いていて、香りはかなり複雑味があるが、17年ヴィンテージでセカンドワインに回るブドウとなると、やや樽の強さにブドウのポテンシャルが負けているきらいはあり、口に含むと少し肩透かしを食らったような物足りなさがある。香りは、トップノートにわずかにアーモンドの香ばしさとバニラやリコリスの甘やかな香りがあり、ブルーベリーやブラックプラムなどのやや軽めの果実香、コーヒー、バラ、黒胡椒、西洋杉、森の下草など、表情豊かで香りだけでも楽しめる。ただ、西洋杉の青々としたノートは少し強く、味わいも西洋杉の風味が余韻までしっかりと感じられるので、青々しさが苦手だと少し引っかかる。口に含むと、ロースト感はそこまで強くないものの、それに比べると果実味が中庸で物足りず、酸味の強いコーヒーのような味わい。余韻は長く、エスプレッソ、リコリス、西洋杉の風味で複雑味がある。

ピション・コンテス レゼルヴ
Pichon Comtesse Réserve
「ピション・コンテス・レゼルヴ」は、メドック格付け第2級シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドのセカンドワインです。ポイヤックにありながら、メルロの割合が高く、マルゴーのような上品さを持つことから、「ポイヤックの貴婦人」と称され、エレガントなスタイルが特徴で、ポイヤックの名高い一級シャトー、ラフィット、ラトゥール、ムートンにも肩を並べるほどの実力を持ち、「スーパーセカンド」と称されるシャトーです。セカンドワインである「ピション・コンテス・レゼルヴ」は、ファーストラベルと同じ醸造方法で造られ、ブドウ樹の樹齢が若いことが唯一の違いです。高品質かつ早く楽しめるセカンドラベルとして人気を集めています。
12,760 円~
生産地
タイプ
アルコール
13.0%
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アロマチャート
アロマの詳細

黒系果実

花

フレッシュハーブ

ミネラル

土・森の下草

動物系

ナッツ

樹木

焦げ臭

スパイス
味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2017年
評価日:2023年08月01日
まだ生き生きとしていてさらなる熟成も可能だが、十分に飲み頃と言って良い素晴らしい状態。抜栓した直後は、杉やクローヴ、なめし革の香りが強く、葉巻をふかしているような感覚で、落ち着いてくると、スー・ボワやホワイトチョコレートのニュアンスが感じられる。味わいは熟した凝縮された果実味が非常に強く、酸味は穏やかで、ややホワイトチョコレートのような甘味がある。タンニンは健在でまだまだ熟成可能そう。余韻も長く、石灰のようなミネラル感とホワイトチョコレート、杉のニュアンス。

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2020年09月17日