大分こなれてきているが、まだまだ熟成途上で、果実味やタンニンは馴染んできているが、酸味だけやや生き生きとしたままで、酸味が苦手だと一番微妙な頃合いになってしまう。香りはプルーンやバナナのニュアンスがあってわずかに熟成のヒントが感じられるが、ベースはまだフレッシュで、カシスの酸味の乗った生き生きとした香りとバラの華やかさが強く、モンローズらしい。他にもチョコレート、レザー、エスプレッソ、黒胡椒など樽由来の香りも程よくバランスが良い。口に含むと、こなれて柔らかさのあるアタックに感じられるが、まだタンニンは完全には溶け込んではおらず、少しボディも厚みがある。果実味とロースト感は落ち着いてきているが、その分酸味がまだ強く感じられ、熟成による甘味はまだ感じられず、少しバランスが悪いように思う。果実味は落ち着いているものの伸びはよく、余韻までカシスの風味が長く残り、コーヒーの風味とも張り合えている。まだまだ熟成ポテンシャルがあり、もう5年は待ちたいところ。

シャトー・モンローズ
Château Montrose
シャトー・モンローズは、サン・テステフに位置するメドック格付け第2級シャトーで、サン・テステフを代表するスーパーセカンドとして知られています。その力強く長期熟成に向く重厚なスタイルは、コス・デストゥネルと並ぶ硬派なシャトーとして人気を誇ります。畑は95haに渡り、全てが1区画にまとまっており、この異例の一体化によりテロワールを十分に反映したブドウを収穫し、複雑味をワインに与えています。土壌は砂質と粘土質が絶妙に調和し、ジロンド川の近くでの栽培により適温が保たれ、凝縮感あるブドウが生まれます。手摘みで行われる収穫は、醸造前と収穫時に二度の選果が施され、徹底した温度管理のもとで最大25日間の発酵が行われます。また、新樽比率60%のオーク樽で18ヵ月間熟成し、その後清澄と濾過を経て瓶詰めされます。ワインは果実由来の濃密な風味とタンニン、木樽由来のスパイシーなニュアンスが融合し、力強い味わいに仕上がります。シャトー・モンローズはその歴史や品質、改革への取り組みから、サン・テステフで最も信頼のおけるシャトーとして安定した地位を築いており、ワイン愛好者にとっては通好みのワインとして知られています。
14,980 円~
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ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2008年
評価日:2023年07月08日
香り、味わい、余韻に至るまでドライローズの華やかさが特徴的。17年と並べて飲んでみると少し熟成感を感じられる。全体的にエレガントな印象だが、タンニンだけ頑強で余韻も感じづらく、もう少し寝かせたほうがエレガントさを楽しめると思う。が、もう3年内くらいに飲まないとヘタレてしまいそうで悩ましい。

¥.$.
ヴィンテージ:2013年
評価日:2020年10月31日