オフヴィンテージのセカンドならそろそろピークアウトしそうかと考えていたが、熟成感はほとんど無く、もう少し寝かせたほうが面白そう。確かにブドウのポテンシャルは例年に劣るものの、オフヴィンテージならではの控えめな樽香が心地良く、バラやスミレの華やかな花の香りが魅力的。香りは他にもトップノートにホワイトチョコレート、リコリスのほのかに甘い樽香が穏やかに感じられ、ミドルノートはカシスやラズベリーの酸味を感じさせる瑞々しい果実香があり、ラストノートにはバラやスミレの花の蜜まで感じられそうな華やかな香りがしっかりと感じられる。口に含むと、香りの印象以上に酸味が強く、岩塩のような塩気のある酸味で、もう少し熟成が進むと出汁のような旨味へ変化しそうな味わい。果実味も序盤こそしっかりとラズベリーの味わいが感じられるが、中盤以降は塩気に押され伸びが感じられず、やはりオフヴィンテージなのだと思わせる味わい。タンニンはこなれていてほとんど気にならないが、熟成感が出ないとただのオフヴィンテージの味わいなので、飲み頃とは言い難い。余韻も引き続き岩塩の塩気が長く続く。

ラ・ダム・ド・モンローズ
La Dame de Montrose
シャトー・モンローズはメドック格付け第2級で、「サン・テステフのラトゥール」と称されるスーパーセカンド。力強く長期熟成向きの重厚なスタイルで、コス・デストゥルネルと人気を二分するシャトーです。畑は、最高の立地されるジロンド川付近、ジロンド川を見下ろす高台にあり、春の霜害を受けにくい場所で、ヴィンテージに左右されない安定感を持ちます。セカンドワインの「ラ・ダム・ド・モンローズ」は、ファーストラベルと同じ畑で育ったブドウを使用し、醸造方法やスタッフもまったく同じで、異なるのはメルロの比率が高い点や新樽比率が半分で熟成期間も6ヶ月ほど短いという点です。新樽比率30%で12ヶ月熟成。生産量はファーストの半分という希少なワインです。ファーストの力強さを引き継ぎながら、しなやかさを兼ね備えています。
7,697 円~
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アロマの詳細

温暖地の果実

赤系果実

黒系果実

加工・ドライフルーツ

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発酵・乳製品

土・森の下草

動物系

ナッツ

樹木

焦げ臭

スパイス

薬品・化学物質

酒類
味わい
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果実味
甘味
酸味
渋味
余韻の
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余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2013年
評価日:2025年07月06日
香りはメロンのような甘やかな熟成香が出てきているが、口に含むと非常にタニックで飲み頃はまだ先。ピークまでにタンニンが溶け込むのかは少し心配だが、グレートヴィンテージのポテンシャルに期待したい。香りは、メロンの熟成香とタイムのようなバラの茎のような瑞々しいハーブ香も特徴的。他にはブラックベリーや黒胡椒、コーヒー、アーモンドなど。口に含むと、香りの印象よりも若くパワフルな果実味が感じられ、ロースト感の強さもあって非常にパワフル。酸味は穏やか、甘味もあまり感じず、アタックから終盤まで果実味とロースト感の印象が強い。タンニンは比較的重く、一口目から意識してしまうほど。余韻にはコーヒーの風味があるが、すぐにタンニンに意識を持っていかれてしまうのが残念なところ。クオリティはセカンドを超えていると思うが、飲み頃の見極めが難しい。

¥.$.
ヴィンテージ:2010年
評価日:2022年12月17日