
グラン・ムラーリェス
Grans Muralles
トーレスは、スペインのバルセロナ近郊ペネデス地方に1870年に設立された、家族経営のワイナリーです。「マス・ラ・プラナ」が1979年のパリ・ワイン・オリンピックでボルドーのトップシャトーを抑えて優勝するなど、世界的に高く評価されています。「グラン・ムラーリェス」は、そんなトーレスが手掛ける30種類以上のワインの中でも頂点に位置付けられる、単一畑シリーズのワインです。スペインの土着品種にこだわり、カタルーニャ地方のテロワールを表現することに挑戦した、トーレスの自信作といえます。19世紀後半にフィロキセラ禍で壊滅的な被害を受け、長らく絶滅したと思われていた固有品種のガロやサムソを、30年にも及ぶ歳月をかけて復活させました。これらの品種と、ガルナッチャやカリニャンなどをブレンドして造られます。ブドウは、カタルーニャ山脈の標高445~470mに位置する「コンカ・デ・バルベラ」の単一畑で栽培されています。地中海性気候と、粘板岩を多く含む水はけのよい土壌が特徴です。1980年から有機栽培に取り組んでおり、収量制限などブドウの品質向上にも力を入れています。収穫は手摘みで行い、選果されたブドウは、ステンレスタンクで発酵後、フレンチオークの新樽で18ヶ月間熟成されます。トーレスの革新性と伝統へのこだわりが生み出した「グラン・ムラーリェス」は、スペインワインの新たな可能性を感じさせる一本です。
12,848 円~
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