タンニンの角が取れてボディも丸みを帯びてきているが、まだまだピークには遠い頃合い。樽香も荒々しくはないがまだ強く、熟成感はそこまでない。香りは、トップノートにはアーモンドの香ばしさと葉巻のようなスモーキーさ、エスプレッソの強いロースト香など、樽香が前面に出ていて、その後プルーンとブラックベリーの濃厚な果実香が主役になり、腐葉土やトリュフの熟成香も漂ってくる。口に含むと、香りの印象どおりアタックから濃厚な果実味と樽由来の甘味があり、アルコール度数も相まってかなりパワフルな味わい。タンニンはまだ存在感はあるが、角は取れ、ボディはミディアムくらいまで落ち着いていることもあり、パワフルだが飲み疲れない。余韻はトリュフバターのような高級感あるニュアンスや余韻まで続くプルーンの濃厚な果実味、葉巻のスモーキーさなど、最後まで複雑で楽しめる。流石のクオリティで飲み頃が楽しみな一本。

シャトー・トロロン・モンド
Château Troplong Mondot
シャトー・トロロン・モンドは、2006年にサン・テミリオンの第一特別級Bに昇格した優れたワインです。1980年代にシャトーを受け継いだ現当主クリスティーヌ・ヴァレット氏とコンサルタントのミッシェル・ロラン氏により品質は急上昇しました。畑はコート・ド・パヴィに面する斜面に位置し、古樹が育む深みと奥行きを備え、涼しい気候と重い粘土質の土壌が成熟を促進します。ブドウの収穫は慎重な手作業により行われ、二度の選果により傷のない果実のみが選ばれます。香り高くエレガントなアロマ、リッチで厚みのある味わい、バランスの取れた壮観なワインです。昔から「メドック格付けで二級に相当する」と言われていましたが、今では「メドック格付けで二級を超える」とも言われるワインです。
8,950 円~
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フレッシュハーブ

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ナッツ

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スパイス

薬品・化学物質

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味わい
ボディ
果実味
甘味
酸味
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余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2012年
評価日:2024年05月12日