綺麗に熟成していて、まだ頂点には達していないがピークの域にあり、十分に飲み頃を迎えている。右岸らしさ全開のワインではないが、バランス良く完成度の高い優等生なワイン。香りは、ドライチェリーやブラックプラムのやや熟成感のある果実香とドライローズやタイムのハーブ系の香りが感じられ、コーヒーやタバコ、アーモンドなどの落ち着いた樽香が程良くあり、非常にバランスの良いアロマ。口に含むと、角の取れた柔らかいボディに迎えられ、アタックだけで十分に熟成が進んだワインであることが分かる。フレッシュさは無いが果実味や酸味はまだ力強さもあり、甘味もわずか程度で、もう少し熟成の余地がある。タンニンは十分に溶け込んでいて、意識を向けないとほとんど存在感は無い。余韻はドライチェリー、アーモンドに加え、わずかにチョコレートの甘い風味が感じられる。

シャトー・ラ・クスポード
Château La Couspaude
シャトー・ラ・クスポードは、サン・テミリオンでグラン・クリュ・クラッセに格付けされているシャトーで、2世紀以上にわたりワイン造りを続けるオベール家が所有しています。フランス人からは「グルマンのワイン」と称され、完熟したブドウから生まれるリッチでセクシーなスタイルが特徴。城壁に囲まれた畑は、石灰質粘土の土壌で、主要品種であるメルロの栽培に適しています。平均樹齢35年のメルロを中心に手摘み収穫され、新樽100%で18〜20ヶ月熟成。一部は熟成期間中に新樽から新樽へ移し替える、いわゆる新樽200%を使用し、現代的なスタイルで造られています。豊潤で厚みのある味わいが楽しめるとともに、熟成能力も兼ね備えています。
8,800 円~
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ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2008年
評価日:2024年11月12日
グレートヴィンテージらしい素晴らしいポテンシャルを備えたワイン。右岸らしく醤油のような旨味成分の塊といった感じで、味わいは果実味というか旨味のインパクトが強い。タンニンはこなれていて飲みやすく、現時点でも十二分に美味しいが、真価を発揮するのはかなり先になりそうなほど元気。香りは甘いノートがはっきりとあり、バニラやホワイトチョコレートの香りがトップノートから感じられる。樽香は落ち着きつつあり、モカのノートは優しい印象。他には湿った土と腐葉土の中間くらいのニュアンスとマッシュルームの香りなど、かすかに熟成感が感じ取れる。口に含むと、アタックから旨味が爆発するような強烈なインパクトがあり、醤油のような塩っぱいニュアンスが感じられる。香り同様甘味もあり、塩っぱさと非常に良く合う。酸味もタンニンもこなれてきていて飲みやすく、今飲んでも後悔はしない。余韻もモカの風味がマイルドに感じられ、全体的に樽香が馴染んでる印象なのも、今飲んでも美味しく感じられる良い点。後10年は余裕で持ちそうな熟成ポテンシャル。

¥.$.
ヴィンテージ:2009年
評価日:2022年04月17日