香りは力強く期待が持てるが、口に含むと香りの印象とは裏腹に、果実味がやや控えめでロースト感に負けてしまっているのが残念。香りは、ミルクのような熟成感が若干ながら感じられ、ロースト感や荒々しさは感じない落ち着いた印象。カシスやブラックベリーのしっかりとした黒系果実に、メントールや黒胡椒、クローヴなどの左岸らしいスパイシーさとダークチョコレートのビター・スイートなニュアンスとのバランスが良く、フェンネルのようなアーシーさが個性も出している。口に含むと、果実味が中庸からやや弱めで、アタックはかなり控えに感じられる。その後ロースト感が出てくるが、果実味は伸びてこないので、やや風味に欠く味わいなのは否めない。タンニンも滑らかで十分に溶け込んでいて、酸味も穏やかで荒々しさもないだけに、果実味の弱さだけがもったいない。余韻はコーヒーのニュアンスが控えめに感じられる。

シャトー・ド・ジロンヴィル
Château de Gironville
シャトー・ド・ジロンヴィルは、マルゴーに隣接するオー・メドック南部のマコー地区に位置します。記録によれば18世紀からワイン造りが行われてきましたが、1863年のフィロキセラ被害でブドウの樹が全滅し、1987年になって畑が再開拓されました。畑は地中深くまで砂や砂利の多い土壌で、保湿性に優れた性質が熟すのが遅いプティ・ヴェルドに適した特別な畑で、メルロの栽培比率が高いが、周りに比べるとプティ・ヴェルドも約3割と高い比率で植えられ、区画によっては樹齢100年近くを誇ります。ワインは、手摘みで厳選された葡萄を使用し、除梗後低温浸漬を行い、自然酵母で発酵させます。熟成期間は最低24ヶ月で、新樽の使用率は1/3です。ジロンヴィルの特徴的な点は、プティ・ヴェルドの比率が高く、その熟成によって豊かなタンニンと重厚な味わいが生まれることです。
2,750 円~
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¥.$.
ヴィンテージ:2014年
評価日:2023年01月13日