
ロランジェリー・ド・カントメルル
L'Orangerie de Cantemerle
シャトー・カントメルルは、ボルドー地方メドック地区の南端、マルゴー村に隣接するマコー村に位置する、メドック格付け第5級のシャトーです。12世紀の文献にその名が記され、ワイン造りの歴史は1354年の記録に遡ります。1579年から1892年まではヴィルヌーヴ家が所有し、その後デュボス家の手に渡りましたが、フィロキセラ禍や戦時下の影響を受け、畑は縮小しました。1981年、大手保険会社SMABTPの傘下に入り、大規模な改革が行われました。セラーの改築、畑の整備を経て、栽培面積は格付け当時の90ヘクタールに戻り、現在に至ります。ロランジェリー・ド・カントメルルは、このシャトーのセカンドワイン的存在のキュヴェです。通常は「レ・ザレ・ド・カントメルル」というセカンドラベルがリリースされていますが、2017ヴィンテージ限定で生産されました。シャトー・カントメルルは、メドック地区の中でも特に優れたテロワールを有し、ラ・ラギューンと並び高い評価を得ています。礫が厚く堆積した土壌は、ブドウ栽培に最適な水はけの良さを提供します。こうした恵まれた環境に加え、厳選されたブドウを用い、伝統的な手法で丁寧に醸造することで、格付けを凌駕する実力を持つワインを生み出しています。ロランジェリー・ド・カントメルルは、シャトー本来のスタイルを踏襲しつつ、よりエレガントな印象に仕上がっています。繊細なタンニンと赤い果実のアロマが調和し、丸みのある味わいと程よい熟成感を楽しめます。
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