セカンドらしくチャーミングで親しみやすいワインだが、タンニンは少し存在感が気になる。煮詰めたようなジャミーな甘味があるが、若いヴィンテージ特有のシャープな酸がうまくマッチし、甘過ぎず、酸っぱ過ぎずの塩梅になっている。香りは比較的シンプルで、ブルーベリージャムやプルーンの濃厚な果実香に、わずかにバターのような芳醇なオイリー感があり、ラストノートにかけてはリコリスの甘いスパイシーさもはっきりと感じられる。口に含むと、香りの印象どおり凝縮感があり甘味を伴うジャミーな果実味がアタックに感じられ、徐々に酸味が目立ってきてバランスが取れる。タンニンは軽めだが、中盤以降は少し存在感が気掛かりで、セカンドとはいえまだ早すぎだと思う。余韻も引き続きブルーベリージャムの風味が驚くほど長く続き、加えてブドウの皮そのもののようなタンニンの風味と、わずかにコーヒーのニュアンスも感じられる。

レ・ザレ・ド・カントメルル
Les Allées de Cantemerle
シャトー・カントメルルは、ボルドー地方オー・メドック地区にある歴史的なシャトーです。「さえずるクロツグミ」という名前を持つこのシャトーは、12世紀からその名が確認され、1354年にはブドウ栽培の記録が残っています。1855年のメドック格付けでは第5級に位置付けられましたが、近年では格付けを上回る品質と評価を受け、現在では「第3級シャトーに匹敵する実力」と称されています。レ・ザレ・ド・カントメルルは、そんなシャトー・カントメルルが手掛けるセカンドワインです。主にシャトー内の若木から収穫されたブドウを使用し、ファーストワインよりも早く熟成が進み、比較的早い段階から楽しむことができます。メルロ種の比率を高めたアッサンブラージュにより、まろやかで親しみやすいスタイルに仕上がっています。新樽比率20%のオーク樽で12ヶ月熟成。しっかりとした口当たりと美しい余韻が特徴で、柔らかくエレガントなワインです。
2,629 円~
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ヴィンテージ:2018年
評価日:2025年01月09日