まさにバリューボルドーといったところで、クオリティは高いが非常にリーズナブルなお値段で嬉しい。ちなみに、ムートン・ロートシルトとは無関係で、こちらのほうが先にムートンを名乗っている。立地は右岸のポムロル寄りでメルロ主体。ポムロルっぽさを感じとれる。香りは、キノコや落葉の少し湿ったニュアンスがアクセントになっており、リコリスやモカの甘いニュアンスも漂う。他にもブラックベリー、クローヴ、ユーカリなど複雑味もあるが、若いヴィンテージなのでややユーカリの青さが気になる。口に含むと、ブラックベリーとユーカリ、リコリスを中心とする味わいで、中庸な果実味と酸味に、ほのかな甘味のバランスが良く、タンニンはボリュームを感じるがなめらかで収斂感もなく飲みやすい。余韻も長く、リコリスのノートが残り続ける。早飲み想定で作られていると思うが、せっかく複雑味もあるので、寝かせたほうが素晴らしいワインになりそう。

シャトー・クロワ・ムートン
Château Croix-Mouton
シャトー・クロワ・ムートンは、ボルドー右岸の新進気鋭な醸造家ジャン・フィリップ・ジャヌイクス氏が所有するシャトーで、フランス国内外で高い評価を受けて近年注目を集めています。元々はシャトー・ムートンという名前でしたが、2004年より名称を変更。格付け1級のシャトー・ムートン・ロートシルトよりも早くからシャトー・ムートンと名乗っていた歴史あるシャトーです。ポムロル地域に程近いリュゴンの南向き畑で育ったメルロ主体のブドウから造られ、樹齢38年のプティ・ヴェルドも使用されています。ワインはフルボディかつ風味豊かで、果実味が綺麗に表現された飲みやすいスタイルです。パリの3ツ星レストラン「アラン・デュカス」でもグラスワインとして提供され、評価の高さがうかがえます。
1,980 円~
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黒系果実

植物・野菜

土・森の下草

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甘味
酸味
渋味
余韻の
長さ
余韻のテイスト
ユーザーコメント

¥.$.
ヴィンテージ:2016年
評価日:2021年09月28日